マニーといえば、レッドソックス入団時に「こんなチーム入りたくなかった」と記者会見で発言し、地元ファンから大ブーイングを浴びたほどの悪童だ。その本拠地フェンウェイパークの形状を利してか、ライト線への打球が打った瞬間にエンタイトル・ツーベースだとわかるとまったく走らない奇天烈な姿も印象的だった。
その後のドジャースでも薬物で長期謹慎、しかし終わってみればあっさり成績を残し、あげくあっさり今季限りでの退団を明かした。まさにその翌日のこの冗談のような来日発言だが、それでも大物来日に期待を寄せる野球ファンは多い?
「日米野球で途中帰国したから日本は嫌いだと思ってたので意外」(阪神ファンの30代男性)という人も多い。しかしその2004年の帰国時の成田空港でも、
「参加できなくて残念。日本が大好きだし、今の契約が切れたら、巨人で1年プレーしたいね」と語っている。
レッドソックス時代の口癖はご法度中のご法度である、「ヤンキースに入りたい」
それももう、条件面からないだろう。いま“終焉の地”日本、そして巨人への、マニーの思いが募っていても不思議はない。
現在巨人には、お互いに入団からクリーブランド・インディアンスの同僚同士、メジャーで3年間一緒にプレーをした、2歳年下のアレックス・ラミレス選手がいる。
巨人のラミレスとプレーしたこの1998〜2000の間のマニーの成績も、HRが順に45・44・38本、打点が145・165(戦後最高打点)・122打点、打率は.294・.333・.351と文句なしのスーパースター級。
「ボブ・ホーナーを大きく超える空前絶後の大物。チャンスにもめっぽう強いので、結局Xデーには巨人を含む3,4球団の間で取り合い合戦になるでしょう。安定した打撃データから、3割、40本は確実ではないか」(スポーツ誌記者)
新たな黒船襲撃の噂に、ファンの声もさまざまだ。
「“10・19”のマドロック(メジャーで首位打者4回の強打者)のHRが、今でも球場で見た中ではNo.1の当たりだった。グリーンモンスターの上一閃に消えていく長距離砲のHRが見られるだけでもうれしい」(マリーンズファンの40代男性)
「いやだ。あんなきたないの」(巨人ファンの60代女性)
このように知名度も抜群、今のところ来日やーめた、という情報も無いので、さらに盛り上がっていきそうだ。