8月のこの試合は、パ・リーグTVの運営を手掛けるPLM(パシフィック・リーグ・マーケティング)が2014年から始めたパ・リーグ6球団合同企画『パ・リーグ親子ヒーロープロジェクト』の実施試合の一つだ。
このプロジェクトは、2014年はウルトラシマンリーズ、2015年は仮面ライダーシリーズ、2016年はスーパー戦隊シリーズ、2017年は「月刊コロコロコミック」(小学館)とコラボレーションしている人気企画。オリックスはヒーロープロジェクトでは、映像で華やかに演出した。客席にウルトラシリーズの宇宙人が居座り、警備員に連れ去られるなど小ネタも織り交ぜた。毎年趣向を凝らし、子どものみならず、大人のマニア心をくすぐっている。選手や関係者が試合前にヒーローと記念撮影するのも毎年見られる光景だ。
今年はディズニー・ピクサーのアニメ映画『インクレディブル・ファミリー』とコラボする。映画に登場するヒーロー家族5人はそれぞれがスーパーパワーを持っていることから、パ・リーグ6球団を代表する投打のヒーロー選手たちとのタッグを組む。映画本編にも6選手が声優として出演することになった。オリックスは安達了一、北海道日本ハムは中田翔、東北楽天は高梨雄平、埼玉西武は山川穂高、千葉ロッテは鈴木大地、福岡ソフトバンクは柳田悠岐がそれぞれ声優として出演している。
小島は人や物を瞬間移動させることができる能力を持つ女性ヒーロー、ヴォイド役の日本版声優を務めていることがきっかけで、今回の始球式が実現した。「インクレディブル・ファミリーで私が演じたヴォイドは、空間にワームホールを作って人やモノを瞬間移動できる能力を持っています。ヴォイドだったら簡単にストライクをとっちゃうんだろうなぁ(笑)今回は自力で頑張ります!」と意気込みを語った。
川栄李奈はストライクゾーンに投げることに成功したが、こじるりのピッチングはどうなるのか?始球式は17時45分頃を予定しているという。
取材・文 / どら増田
写真 / ©︎オリックス・バファローズ