13日の京セラドームのホスト球団はオリックスが務める。京セラでオールスターが開催されるのは6年ぶりで、前回はスタメン発表時に全球団のPVを使用したり、甲子園のウグイス嬢を起用、『リアルオールスター』をコンセプトにして話題となった。
今回は2014年から力を入れているオリックスの企画や演出を、グラウンド内外でオールスターバージョンにアレンジして行う。グラウンド内では、『Bsオリ姫&Bsオリ達デー』で好評だった対決シリーズが復活!3回裏終了時には、セパ対抗!3番勝負「1回戦 どっちが踊れるねん?!パフォーマンス対決〜12球団マスコット編〜」として、お題曲の中で、バック転で技術点を狙っても良し、仲良しアピールで構成点を狙っても良しというルールの中、マスコット達がパフォーマンス対決。4回裏終了時には、セパ対抗!3番勝負「2回戦 どっちが早いねん?!自転車レース対決〜12球団チア編〜」として、12球団チアリーダー・ダンスチーム・ホームランガールによる自転車レース対決を行う。このレースにはいろいろな仕掛けも仕込まれているようで、爆笑必至の企画だ。そして、5回裏終了時には、セパ対抗!3番勝負「最終戦 どっちが強いねん?!綱引き対決〜12球団ファン編〜」として、12球団ファンによる綱引き対決を行う。セ・チーム、パ・チームそれぞれ抽選で各20名様の参加者を当日募集し、各球団のユニフォームやTシャツを着用したファンがオールスターの試合中のグラウンドに降りて、綱引き対決を行うという前代未聞の企画だ。綱引き対決は過去に広島戦、DeNA戦などで行われており、かなり盛り上がっていた。
交流戦で話題となっていた交流戦グルメも全球団に拡大。人気のヘルメットメニューは全球団のヘルメットを揃えた。また、オリックス戦で評判が高い選手プロデュースメニュー『オリごはん』の販売も決定。グッズも大阪限定のオールスターグッズを製作するなど、力の入れ方が半端ない。
そして、オリックスの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットBsGirlsは、オールスターをイメージして12球団のスペシャルコラボパフォーマンスが実現できるよう、新曲「HERO」を書き下ろし、リーダーのCHALが作詞。プライベートでもオリックスを応援しに札幌から福岡まで遠征してしまうほど、プロ野球ファンでもあるCHALは「日本プロ野球界の全スターが参加するオールスターゲームには、私たちの憧れの存在であるプロ野球選手たち(HERO)が集結します。次世代まで受け継がれてほしいという想いが込められています」とコメント。選手だけではなく、チアやマスコットが集結するのもオールスターの醍醐味なだけに、“歌える”BsGirlsをフルメンバーで起用できるのは大きい。オリックス名物の場外ステージBsStageでもいろんな企画が行われる(入場無料)ので、チケットを入手出来なかったファンはBsStageを観覧するだけでも贅沢な時間を過ごせるだろう。
球団関係者は「オールスターでウチが普段からやっているサービスを知ってもらって、後半戦、観に来ていただければ」とオールスター後の動員に期待を寄せていた。あとはホームランダービーに出場する吉田正尚をはじめ、増井浩俊、山本由伸、アルバース、そしてプラスワンで選出された安達了一のオリックス勢が活躍すれば言うことはない。
テレビでどこまで伝わるのかは未知数だが、京セラでオリックス主催試合を観戦したことがあるファンには(ホーム、ビジターにかかわらず)一味違った楽しみ方ができると思う。
取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ