内藤とのタイトル戦を19日後に控えたこの日、3年ぶりとなる著書の発売を発表した興毅。自身の23歳の誕生日でもある17日に発売され、次男大毅が2007年10月に大差の判定負けを喫した内藤戦からの2年間の思いを書き記してある。
興毅は「大毅が負けてから2年間いろいろあって苦しい思いをしたけど、今になって言えることを書いた」と明かした。
世紀の一戦を前にすべてをさらけ出し、後は戦いに集中するのみ。「大毅が負けてからやりたかったからな。オレとの試合実現するまでチャンピオンでいてくれてありがとうと言いたい」とあらためて“敵討ち”を宣言した。
これまで何のアクションも起こしてこない王者に対し、挑発してみせた興毅だが、どうやら“宣戦布告”相手は内藤だけというわけにはいかないようだ。というのも、試合がTBSで生中継される時間帯、裏番組でNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」の初回放送が控えているのだ。
これまで互いに高視聴率をたたき出し、TBSに貢献している「優良コンテンツ」の内藤、亀田といえどもさすがに分が悪いと言わざるをえない。
それでもTBS関係者は「強敵ですね。でも、主催者側と協議して皆さんが腰をすえて見て、視聴率を取れる時間帯に(試合を)持ってきた。裏を気にしてもしょうがないので、内容で勝負しますよ」と自信たっぷりに言い切った。
この日、視聴率について「目標は100%」とNHKからの視聴者強奪を誓った興毅。世紀の一戦か、それともNHKのスペシャルドラマか。視聴率バトルからも目が離せない。