「サンドウィッチマンは、高校の同級生であり、宮城県仙台市にゆかりのあるコンビです。震災発生時は、津波が押し寄せた気仙沼市でロケ中でした。震災発生後の3月16日には早くも、独自に復興基金プロジェクト『東北魂』を立ち上げています」(放送作家)
サンドウィッチマンは地元愛が強いコンビといえる。震災発生後には感動エピソードも生まれた。
「3月18日深夜に『オールナイトニッポン』(ニッポン放送系)のパーソナリティを務めたのです。本来ならば『AKB48のオールナイトニッポン』が放送される予定でしたが、急きょサンドウィッチマンが抜てきれました。裏番組の『バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ系)は放送中止となるものの、放送時刻にバナナマンが登場。そこで被災者にメッセージを送るとともに、最後に設楽統が『ニッポン放送では、サンドウィッチマンがラジオをやっています』と話しました。他局の番組を紹介するのは異例といえます。このことはリスナーを通してすぐサンドウィッチマンに伝えられました」(前出・同)
この日のサンドウィッチマンの放送には1万通のメールが寄せられたという。人と人がつながる絆が感じられるエピソードである。この体験も、彼らが東北復興に強い思いをかける原点になっているのだろう。