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斎藤工がガチで、サンドの事務所のピン芸人になっちゃった

 今夜18日、木村拓哉の主演作『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)がスタートする。同作で木村が演じるのは、武器を持たずに人を守る民間の警護人。同じ警備会社の身辺警護課に所属する新人ボディーガードの1人に、斎藤工がいる。この斎藤、この1月期には2作の連ドラに出演する。“BG”は、イイ男という世間のイメージが反映された役柄。だが、もう1本の連ドラ『MASKMEN』(テレビ東京系)は、本能むき出しといえよう。

 斎藤といえば、14年に放映されたドラマ『昼顔〜平日午後3時の恋人たち』(フジテレビ系)で、上戸彩を相手にドロドロ不倫を展開して一躍ブレイク。同作で付いたセクシーのイメージをブチ破るように、16年の大みそかにオンエアされた『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の“笑ってはいけない”シリーズでは、サンシャイン池崎と完璧すぎるコラボを見せて、新たな才能を発揮した。しかし、この“サンシャイン斎藤”こそが、彼の本性。そこにフォーカスして、ストーリー化してしまおうというのが、『MASKMEN』だ。

 結論からいうと、同作で斎藤は芸人である。しかも、サンドウィッチマンや永野、カミナリなどが所属するグレープカンパニーに正式所属のピン芸人だ。しかし、プロデューサーは、よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属の野性爆弾・くっきー。芸人のみならず、音楽、イラスト、造形物ほかクリエイター気質で高い評価を得ている彼が、人気俳優をプロデュースして、事務所の垣根を超えて所属させ、地上波深夜の30分枠で追跡していこうというのだ。

 斎藤の芸名は、「人印」。ピットインと読む。出身地は高野山で、11年1月1日生まれ。趣味は押し花で、特技はパッチワーク。公式プロフィールにならえば7歳だが、原動機付自転車免許を取得済み。ここが最初のツッコミどころだ。ちなみに人印は、ド新人ピン芸人であることを象徴すべく、グレープカンパニーのタレント一覧のいちばん下に記載されている。

 全身を黒いタイツで覆い、両手先には緑の手袋。首元は白い襟巻で、目元は緑色の丸いプラスティックが2つ。頭は頭頂部に向かって円すいになっており、総身長は「2mぐらい」というのは、同じ舞台に立った芸人の証言だ。そう、人印は昨年10月、すでに舞台デビューを終えている。『MASKMEN』の初回(1月12日深夜)冒頭は、そのデビューステージからスタート。さかのぼって、9月中旬、プライベートのガチ仲間であるニッチェ、ミラクルひかる、曇天三男坊に、芸人と2足のワラジを履く決心をしたことを打ち明け、今後、番組内で芸人活動、誕生の経緯、葛藤や動機などがドキュメンタリーとして徐々に明らかになっていく(はずだ)。

 オープニングテーマは、MAN WITH A MISSIONの新曲『Freak It! feat.東京スカパラダイスオーケストラ』。エンディングテーマは、X JAPANのToshlが書き下ろした『マスカレイド』(作家名は龍玄とし)だ。
 驚くべくメンツ。役者はそろった。テレ東の深夜ドラマ、相変わらずガチである。

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