招致には7割以上の国民の支持が必要という石原氏は「日本、特に東京の人たちは何があっても珍しくない。天皇陛下が通ったって、ああそうかってな感じで、みのさんが通ればキャーキャー言うかもしらんけど」と、招致機運の盛り上げ役にみのを指名した。
「テレビ、ラジオというポピュラーなメディアで最もプロミネント(傑出した)なスターであるみのさんに、友情にすがって『とてもギャラは払えないけど力を貸してよ』とお願いしたら快諾していただいた。東京オリンピック、命預けました」と仁義を切った。
問題は数多くのレギュラー番組を持つみののハードスケジュールだ。石原氏は「よく体力が続くなあと控え室で健康の極意を聞いたら、なるほどと思った。安心して東京のために働いてもらえる」と心配していない。
みのが明かす。
「楽しく仕事をやって、楽しく食べ、楽しく飲み、週に1回の休息をとって、家族と太陽を浴び、あるいは雨の中をわざと散歩する。寝る時間が少ないんじゃないかと言われていますが、年を考えますと、だいたい午後11時にベッドに入って午前3時すぎにいったん目が覚めます。そのままの勢いで4時半にTBSに入りまして5時半から生放送。『おもいッきりテレビ』をやり、午後2時に終わりましたら、夜の収録が6時からですので、あいだの4時間はスポーツジムに行ったり、映画を観たりしております。このあいだも『エディット・ピアフ愛の讃歌』を観ました。感激いたしました。男と女はこうあるべきなのか、やっぱりいくつになっても激しく燃えるときは燃えようという思いを抱き、これが大事だと思います。それが私の健康の源です」
おもいっきりトークにゲラゲラ笑う石原氏を隣に、東京招致は「間違いなし」と大見得を切ってみせた。
招致大使はほかに、プロ野球・阪神シニアディレクターで野球五輪日本代表監督の星野仙一氏(60)、アトランタ五輪女子マラソン銅メダリストの有森裕子氏(40)、ロサンゼルス五輪男子柔道無差別級金メダリストの山下泰裕氏(50)が就任している。