この日が楽しみな人も憂鬱な人もそれぞれたくさんいると思いますが、怪獣マニアの私が「バレンタイン」と聞いて最初に連想してしまうのは「チョコレート」のことでも「愛の告白」のことでもなく、一匹の怪獣のことなんです。
ゴジラやガメラ、ウルトラシリーズなど、世界に類を見ない怪獣天国である日本には「バレンタイン」という名前の怪獣も存在しているのです。
それが、円谷プロ製作の特撮ヒーロー番組、『ジャンボーグA』の第19話に登場した「水爆怪獣バレンタイン」です!
この水爆怪獣は、東京に水爆の雨を降らせようとした恐るべき怪獣で、私はバレンタインデーなどという単語を聞くと、水爆の雨が降るような恐るべき日を思い浮かべてしまい、恐怖してしまったこともありました。
そんなわけで特撮・怪獣ファンにとってはバレンタインデーというのは、この水爆怪獣バレンタインの日という意味もありますので、チョコレートを一つももらえなくて毎年寂しい思いをしているという皆さんは是非、今年からはバレンタインデーというのは一匹の怪獣の記念日だと思うと、楽しく過ごせるかもしれません。
また異性からモテモテなんだけど甘いものは苦手という方は「俺、チョコレートよりも水爆怪獣バレンタインのグッズが欲しいな」とPRしてみるのもアリかもしれません。
まあ、水爆怪獣バレンタインという怪獣は、現在も入手できるグッズとしてはフィギュアの一つも出ておりませんので、バレンタイングッズを入手するためには、登場回が収録されているDVDなどをプレゼントしてもらうすらいしかないのかもしれませんが。
女子としてはチョコレートをプレゼントするよりも予算的に相当厳しくなってしまいます。
どこかのお菓子メーカーで「水爆怪獣バレンタイン」の姿をかたどったチョコレートなどを発売すれば意外と人気が出るのではとも思うのですが、一応食べ物なのに肩書きに「水爆」なんて文字が入っているというのは厳しいのかもしれません。
そんなわけで、女の子からチョコレートをもらうことよりも、怪獣について考えることの方が大好きな私は毎年、バレンタインデーが近づくたびに「水爆怪獣バレンタイン」の人気上昇を狙っていろいろ作戦を考えているのですが、未だに名案が浮かびません。
あ〜、来ないかなぁ。水爆怪獣バレンタインブーム!
非モテの男子の皆様、ぜひ、この怪獣に注目してみてっ。
来年からはバレンタインデーを愛の告白の日ではなく、怪獣記念日にしましょうよっ!!
(「作家・歩く雑誌・一番好きな映画はゴジラvsビオランテ」中沢健 山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou