■ソフトバンク(千賀滉大)対西武(多和田真三郎)
昨年日本一のソフトバンクは、千賀を2年連続で開幕投手に起用。相手が強打の埼玉西武であること、そして、打線が中村晃を欠く見通しとなっていることを考えると、より一層気合の入った投球を披露する必要がありそうだ。
リーグ王者の埼玉西武は、最多勝投手・多和田真三郎が開幕に登場。21日の巨人とのオープン戦では6回途中7失点KOだったが、昨年のCSで味わった屈辱を晴らすため、バックに控える強力打線と力を合わせて出だしから苦手意識を植え付けておきたい。
■日本ハム(上沢直之)対オリックス(山岡泰輔)
昨年初めて2ケタ勝利をクリアした上沢を、こちらも初めての開幕投手に指名した日本ハム。昨年まで開幕戦3連敗を喫しているチームに、4年ぶりの白星をもたらしたいところ。もちろん、それには中田翔、近藤健介、大田泰示といった主軸の働きも必要不可欠だ。
金子弌大(現日本ハム)、西勇輝(現阪神)といった主力投手が去ったオリックスは、山岡泰輔が開幕投手に。先の侍ジャパン強化試合(対メキシコ)でお互い4番を張った吉田正尚、ジョーイ・メネセスといった打線と共に、西村徳文新監督の初陣を勝利で飾れるか。
■ロッテ(石川歩)対楽天(岸孝之)
プロ6年目の石川歩が、初めての大役を務めるロッテ。オープン戦で見せた好投を、そのまま開幕でも続けられるかに注目が集まる。今季から新設された「ホームランラグーン」を、井上晴哉、ブランドン・レアードらがうまく活用できるかも勝負のカギを握りそうだ。
2014年(当時埼玉西武)以来、5年ぶりに岸が開幕マウンドに上がる楽天。怪我で離脱した則本昂大に代わり先陣を切る右腕には、窮地を救う投球を披露することが求められている。打線では浅村栄斗(前埼玉西武)、ジャバリ・ブラッシュ、辰巳涼介といった、新加入組のデビューにも要注目だ。
文 / 柴田雅人