岡村は「むちゃくちゃ面白いです。こんな変装ありますか? なかなかないですよ」と話し始めた。続けて、「すべてがおかしいのよ。車なんて軽自動車と普通のバンをもっと近づけとかな。ものすごいお金を稼いできた人なんやから10台くらい用意しとかな。日産から車提供しませんとなったから、スズキのワゴンになったのかな」と背景を推察した。だが、ゴーン氏がバンの方に乗り込もうとしたことにも、「ミスター・ゴーン最初から間違ってるから」とゴーン氏の容姿が似ているコメディアンのミスター・ビーンになぞらえて話した。
また、作業員に扮したゴーン氏の作業服の蛍光ベルトのデザインがまわりの人間と異なっていた点を指摘し、「こんなの『めちゃイケ』のスタッフに任せたら完璧にやってくれる」、さらに、外国人タレントを多く抱える稲川素子事務所の名前を出し、そこに頼んでゴーンっぽい人いないかと頼んだらええねん」と影武者セッティングのアドバイスを送った。
2001年に故・野村沙知代氏が脱税で逮捕され保釈された時には、移動を岡村の知り合いのドライバーが担当し、前日からルートを完璧に練り、地下駐車場で車を乗り換え、報道陣を撒くことに成功したようだ。それに対して、ゴーン氏の行動には岡村としては脇の甘さを感じているようで、(車の上にあった)脚立が目印やねん。絶対逃げられへん。ここですと言うてるようなもの」と指摘した。それでも、「スズキのワゴンはえらい宣伝になったよね。今度は日産やめてスズキに行きはるのかな」と述べ、笑いを誘っていた。
これには、ネット上では「岡村さんもやっぱり面白がっていたのか」「確かに『めちゃイケ』スタッフだったら、もうちょっとなんとかしてくれたかもしれない」といった声が聞かれた。当人たちとしては完璧な計画のつもりだったかもしれないが、思わぬお笑い案件になってしまったようだ。