番組冒頭、太田光は「カルロス・ゴーンの友達の『不正金ドーン』です」とボケ、笑いを誘っていた。続けて、太田は「まさかあんなヤツだと思わなかった。だまされましたよ。まさかあんな金持っていくとはね。チリ人妻みたいだよ。アニータかって」とまくしたてた。
アニータとは、2001年に青森県の住宅供給公社に務める男性が約14億円の横領で逮捕され、そのほとんどをチリ人妻に貢いでいると発覚し、話題となった人物である。母国チリにプール付きの豪邸を建てるなどの暮らしぶりが話題となった。
太田はさらに、「でかいもの、やることが、いくらなんでも」と呆れ気味に話しつつも、約50億円の過少申告をしたことに対しては「いるか、そんな金いるか? ZOZOに憧れちゃったのかな。俺も剛力(彩芽)と付き合いたいと思ったのかな」と、「ZOZOTOWN」を運営する前澤友作社長を引き合いに出し、カルロス・ゴーン会長をイジった。
これには田中裕二も「収入が50億とか100億とか意味わかんないよな。本人の中では俺たった50億だったのかな」と話し、自分たちの想像もおよばない驚きの経済感覚を話した。太田は続けて、「何買おうとしたのかね。車かな? フェラーリ欲しいなとか」とボケると、田中はすかさず「ニッサン車買え!」とツッコんでいた。
爆笑問題はライブごとに時事ニュースを取り込んだ新ネタを仕上げることで知られる。この日の放送はまさに漫才のネタであり、ネット上でも「ゴーンって響きが面白いから、いろいろと作れそうだな」「田中さんの感覚は庶民の誰もが思ってることでは」といった声が聞かれる。放送前日に飛び込んできた大ニュースをきっちりネタにした一夜となった。