ただ、オープニングトークで語られたわけではなく、ネタコーナー「思っちゃったんだからしょうがない」の最中に、「『イッテQ!』っていうAVができそうじゃない? 橋の上でやっちゃったり、村祭で『イッテQ!』とか……」とか」と話し始めた。いつもなら鋭いツッコミを入れる田中裕二も「(その場合は)イッテピューだろうね」とノリノリだった。
さらに、構成作家からの助言で、すでに『イッテQ!』をもじったAVがあると知らされる。その名が「激イカし!! 意識の果てまでイッテQ!!」であると知り、爆笑問題の2人は「うまいね」と関心しきりだった。
この日の放送は『イッテQ!』騒動が『週刊文春』(文藝春秋)で報じられて初の放送であり、爆笑問題、特に太田が何を語るかに注目が集まっていた。だが、テレビのバラエティ番組におけるやらせ論を生真面目に語るのではなく、ネタコーナーの途中にさらっとイジるのは実に太田らしいといえるだろう。ネット上でも「やっぱり『イッテQ!』イジりあったか」「これすらネタになっているのがいいね」といった声が聞こえる。
一方、この日のオープニングトークでは、講談師の神田松之丞とのお互いのラジオでのやりとりについても言及した。神田が武蔵大学出身で「中高は進学校だが、大学は大したことはない。日大クラスなので爆笑問題と一緒」と語ったことに対し、太田は「自分は日大でも芸術学部。裏口で入ったとしてもこちらの方が上」「武蔵大学は缶詰しなくても入れる」と、自身の裏口入学ネタを自ら蒸し返していた。田中から「係争中だから」とたしなめられるも、太田は「係争中だからってしゃべっちゃいけないのか?」と食ってかかり、いつもの太田節が全開であったといえるだろう。