司会の蝶野正洋からコメントを振られた安東アナは「半年前までTBS社員だったので答えづらいんですけど」と話し始め、「演出とやらせの間、境目は永遠のテレビのテーマ」「最近は視聴者の目が肥えてきている」として、テレビのやらせが見破られやすい現状を話した。さらに、自身の2人の子供はテレビよりもYouTube動画に夢中であり、その理由は「リアルだから」というものであった。すでにテレビをめぐる状況は変わっており、「最近では内訳を明かすような番組も増えてきている」「これからテレビは過渡期になるのでは」と話を締めた。
さらに、同番組に出演していた内山信二も海外ロケで、ホームステイに訪れた住宅の住民がピンマイクをつけていたエピソードを披露した。これは、テレビ収録あるあるというべきものだろう。「それで傷つく人がいなければいいのでは」と内山は持論を述べた。これは「祭りはやらせだとしても現地の人にお金も払っているのでいいのでは?」といった『イッテQ!』を擁護する声としてネット上でも聞かれるものだ。
内山はユーモアをもって話していたが、安東アナは言葉を選びながらも踏み込んだ議論をしていたように思える。ネット上でも「安東アナの言葉は勉強になるわ」「テレビのあり方は確かに問われそう」といった声が聞かれる。『イッテQ!』をめぐる問題は、さらに幅広い議論が待たれるところだ。