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ティッシュ1箱を盗んで逮捕の53歳男に同情の声 最も有効な車上荒らし対策とは

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 なんともみじめな事件が起きた。6日、福岡県警飯塚署は住所不定無職の男・53歳を建造物侵入未遂と窃盗の疑いで逮捕した。逮捕容疑は3日夜、同県飯塚市内の宗教施設の引き戸等を壊して侵入しようとした疑い。この事件が注目を浴びたのは、男は施設駐車場の普通乗用車車内からティッシュ1箱(時価約50円)を盗んだ疑いがある、という点だろう。

 これに対して、ネットユーザーからは「ティッシュだけならわざわざ盗まなければよかったのに⋯⋯」「そんなに切羽詰まっていたのだろうか」「犯罪者なのは間違いないが、みじめだ」といった同情の声が上がった。

 男が起こした、いわゆる「車上荒らし」だが、盗まれる物は何が多いのだろうか。日本損害保険協会の「2017年度自動車盗難事故実態調査結果」によると、車上荒らしの被害品は、その他を除けば、カーナビが15.5%。次にバッグ類が10.2%、金銭・カードが10.0%と続く。2016年は外装部品(バンパー・ドアミラー等)が16.2%だったが、2017年は7.9%に減少していることを踏まえると、車内に置いている物が盗まれる傾向が強くなったようだ。

 今回の事件のように、車上荒らしの被害にあったが、不幸中の幸いで大した物を盗まれなかったという男性に話を聞いた。「コインパーキングに車を停めていたんですが、戻ってきたら車の鍵がこじ開けられていたんです。とっさに警察を呼びましたが、『なくなっている物はありますか?』と聞かれたものの、特に思い当たらなかった。車上荒らしをした人間も、何も盗る物がなくて諦めたんじゃないでしょうか。車には貴重品を置いておかないって決めていますから」

 車内に貴重品を置いておくと、車上荒らしの際に被害対象になってしまう可能性が高い。車上荒らし対策には、そもそも貴重品を車内に置いておかない、ということが最も有効なのだろう。

文/浅利 水奈

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