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電子書籍専用端末・BookLive「Lideo」発表…意識すべきは読者!

 国内最大級となる10万冊以上の総合電子書籍ストアを運営するBookLiveの電子書籍専用端末「BookLive! Reader Lideo」(12月10日発売/税込8480円)の記者発表会が7日に都内で開催され、Lideo(リディオ)の概要が明かされた。発表会には、BookLiveの淡野正社長、パートナー企業・NECの國尾武光常務、三省堂書店の亀井忠雄社長、UQコミュニケーションズの片岡浩一福社長、凸版印刷の大湊満専務が出席し、Lideoへの期待が語られた。

 Lideoは、箱から取り出して電源を入れた後、誕生日・性別・パスワードを入力するだけで初期設定が完了。クレジットカード情報を入力すればすぐに電子書籍を購入して読むことができる。通信料は、BookLiveが負担するため、顧客には請求されない。表示画面は、長時間の読書に耐えうる6インチのモノクロ電子ペーパーを採用。「幅110ミリ」「高さ165ミリ」「厚さ9.4ミリ」「重さ約170グラム」というサイズと重さも日本人の手に合うように設計されている。12月10日から、三省堂書店および総合電子書籍ストア「BookLive!」などで発売。

 会見では、淡野社長から、箱から出してすぐに使えるLideoの利便性が語られた。パソコンでのセットアップ、会員登録、通信登録は不要で、文庫をはじめ、コミックや写真集など多彩なジャンルの9万5千冊の中から好きな本を選ぶことができる。「本として書店で売りたい」というコンセプトのもと、家電量販店では取り扱わないことも明かされた。サービス開始後は、「読者の快適さを追求していきたい」と展望が述べられた。

 亀井社長からは、既存の電子書籍サービスはネットを基本としているため、必ずしも本当に読書が好きな人々へ届いているとはいえないのではという見解が紹介された。三省堂書店では、店内の検索機で電子書籍も表示し、レジで紙の本を買うのと同じように電子書籍を購入できるサービスらを展開。

 質疑応答では、Lideoの将来性への質問が出た。淡野社長は、「アマゾンを意識していないといえばうそになる」としながらも、「意識すべきは(アマゾンではなく)読者」と回答。グローバルにサービスを展開するアマゾンに対し、「我々は、日本の読者に支持されるものを、しゅくしゅくと、着実に提供していくだけ」と、Lideoへの自信を覗かせる場面も。

 また、端末販売開始時には、タレントコンビ「ピース」の綾部祐二と又吉直樹を起用したキャンペーンを展開。会見では、ピースの2人のビデオメッセージが紹介された。(竹内みちまろ)

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