確かにドラえもんはタケコプターを使って空を自由に飛ぶことができる。しかし、それはあくまで22世紀の道具を使ったもので、ドラえもん自体が飛ぶことができない(そもそもドラえもんはロボットかつフィクションの産物である)。
でも、本当に空を飛ぶ猫が実在したとしたら…猫好きとしてこれほど楽しい話はないのではなかろうか? 今回はそんな夢を掻き立てられるような不思議写真をご紹介したい。
右の画像は「翼猫」(つばさねこ)と呼ばれている猫の写真である。すでにお気づきかと思うが、猫の背中からニョッキリと翼のようなものが生えている。まるで鳩のようなその羽はいまにも空を羽ばたきそうではある。こんな猫、本当に実在したのだろうか?
「翼猫」の歴史は古く最初の目撃例は実に150年も前のことである。未確認生物には珍しく大量な写真や資料がインドやロンドンなど世界各地で残されており、呼び方も「ウィングキャット」「こうもり猫」「空飛び猫」とさまざまである。
この翼猫は背中に腫瘍ができてしまったものが偶然翼に見えているだけという説もあり、実際に空を飛んだという記録は残っていないという。100年前の欧米では翼猫が捕獲され見世物小屋に登場し人気を得ていたとされており、欧米人には不気味な未確認生物というよりも一種のファンタジーとして好意的に受け入れられていたという。
ところが人気ゆえか、当時の見世物小屋やサーカスでは翼猫の乱造が行われてしまい、罪のない猫たちが生きた状態で翼を縫い付けられてしまったり、移植させられるといった悲しい話も残っている。
このところ、「翼猫」の目撃数が少ないのは「行き過ぎたファンタジー」を反省した人間たちが増えた、というところであろうか?
(山口敏太郎事務所)