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永田町血風録 渡辺元行革相と江田憲司が新政党結成へ

 与党・自民党にはそれぞれ思惑があり、衆院選を「5月だ」「6月だ」と自分たちで勝手に決めて発言する領袖たちがこのところ、やたらと目につく。

 自民党元副総裁・山崎拓に至っては、したり顔で“自己流”の選挙日程をぶち上げている。自民党の領袖たちはそれこそ、さも自分が首相であるかのような言動をことあるたびに繰り返している。
 「いやはや、驚きの極みです。首相・麻生太郎にほとんど働かせず、場合によってはプレッシャーを与えることのほうが多いのに…。自民党は『いろんな意見があっていいんだ』と幹事長・細田博之がこう言って、領袖たちの言動を必死に打ち消しているのは気の毒を絵に描いたようなものです」(政界アナリスト)
 その一方で、いろいろと話題が出ると、なぜか民主党議員の名前が出たり消えたりしている。民主党幹事長・鳩山由紀夫は「はっきり民主党の議員の中傷や批判をマスコミがやっている」と目くじらを立てた。

 というのは、障害者団体向けの割引郵便制度の悪用事件で民主党議員・牧義夫(愛知4区)の政策秘書が、この事件の当事者である自称「障害者団体」白山会会長・守田義国容疑者の日本郵便の障害者団体向け割引郵便制度違反に関与したとされていることについて、「容疑者から献金があったという報道もあるが、彼はそんな違法なことはやっていない。これははっきり言って、4月26日投開票の名古屋市長選を狙った問題提起だ」と、鳩山は必死に打ち消していた。
 しかも代表・小沢一郎が、やっと重い腰を上げての地方行脚を始めたところであった。
 「自民党の麻生は、しきりに自分の政治力をマスコミに流している。その証拠に麻生はことのほか明るくなった。その麻生に対抗して、(小沢)代表に急ぎ国内の行脚をしてもらいたい」
 鳩山のこうした願いに小沢は全国行脚を始めた。民主党の場合、やはり小沢でないといけない。「菅(直人)がきたけど、小沢とは迫力が違う。地方は小沢を待っている」と、地方議員の中にははっきりこう言う者も少なくない。
 だから、永田町は選挙モードに突入しているのだ。先に自民党を離党した元行革相・渡辺喜美と、今は無所属の江田憲司が新党を立ち上げる動きがある。
 すでにこの2人の新党構想は、何人かの議員に「参加できないか」と打診をしている。
 「ただ、今、そういう新党に加わっても、すぐ行われる国政選挙にプラスになるとは思えないので、模様ながめの連中もいる」(前出・政界アナリスト)
 いずれにしても、麻生の活発なパフォーマンスと小沢の行脚を照らし合わせると、衆院は任期いっぱいではなく、6月か7月には選挙演説車がガナリ立てて走るのは必至だ。(文中敬称略)

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