第10話では、元テニスプレーヤー・原田(上杉柊平)が歩道橋の階段から転落死した事件がメインに。主人公の真野(錦戸亮)らがその謎を解いていくことに。実は原田は2年前、ライバル選手だった春日部(柾木玲弥)のドリンクに禁止薬物を混入させたというドーピング事件が原因で、テニス界から追放されており――とストーリーになっていた。
そんな中、放送終了後、「ゲスト俳優の人、めっちゃ演技上手いな」「葛藤するシーンすごい心打たれた」「ちょいちょい見る若手俳優だけど、どんどん演技が上手くなってる気がする」といった声を集めたのは、春日部を演じた若手俳優の柾木だった。
北海道出身の柾木は09年に「第22回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で審査員特別賞を受賞し、芸能界デビュー。以降、俳優として活躍し、ドラマ『学校のカイダン』(日本テレビ系)、『奥様は、取り扱い注意』(同)などに出演。着実にキャリアを積み上げてきた。また、昨年10月期ドラマ1の話題作のひとつ『今日から俺は!!』(同)では、主人公の三橋(賀来賢人)らの舎弟的な存在・佐川直也を熱演。そこで大きく知名度が広がったこともあり、今回の出演で、「佐川と全然違う!」「役柄全然違うから最初気づかなかった。それだけ演技が上手いってことか」といった声も見受けられた。
現クールでは、『トレース』のほか、『イノセンス 冤罪弁護士』(日本テレビ系)の第5話でもゲスト出演したこともあり、売れっ子になりつつある柾木。『トレース』の視聴率2ケタ回復の要因には、視聴者の胸に響く柾木の確かな演技力もあったのかもしれない。