第9話では、アパートで起きた女性の殺人事件について、容疑者として元恋人の富樫康太(和田正人)が浮上する、というストーリー。富樫は傷害致死罪で7年間服役し、仮出所したばかりで、殺害された女性・胡桃沢綾乃(美山加恋)は同じ会社の男性と婚約していたという。事件の原因は痴情のもつれか――、という展開になっていた。
「しかし、実際は富樫がプロポーズしようと、仮出所してすぐ綾乃の部屋を訪れたところ、綾乃は既に何者かによって既に殺されており、その犯人は婚約者と思われていた男性。実際には男性が吹聴しただけで婚約しておらず、富樫を待ち続ける綾乃に腹を立てた男性が嫉妬心から殺害してしまったというものでした。これには、視聴者からは『泣ける…』『これは切なすぎる』という声が殺到。綾乃が最後に身に着けていたのは富樫がプレゼントした指輪だったといい、富樫が泣き崩れる場面もありました」(芸能ライター)
毎話、明らかになる真相が救われないものながらも感動を集めている本作。しかし、一方で視聴者の間ではある懸念も広がっているという。
「本作では、全編を通じて真野礼二(錦戸亮)がかつて家族を殺された『武蔵野一家殺人事件』の謎を解いていくというメインテーマがありましたが、第9話までに、事件に対し何者かの圧力が大きく掛かっていることが判明していることや、事件と関係のあるホームレスの男性が殺害された程度で大きな進展はなし。次週からは『最終章』として、真野の復讐が始まることが示唆されていますが、ボリュームのある事件だけに、2話で謎が解けるのか疑問を抱くファンも続出。『あと2話で終わらせられないでしょ…映画か?』『これ真相は映画ってパターンじゃない?』という噂も広がっています」(同)
映画化は作品ファンとしては嬉しいところだが、真相の持ち越しは批判が集まる恐れもある。大きく広がった風呂敷を、視聴者の納得のいく形で畳めることはできるのだろうか。最終章に注目が集まる。