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大阪市立小学校の女性教職員用更衣室で盗撮カメラ見つかったのに… 校長と教頭がもみ消す?

 昨年7月、大阪市立小学校の女性教職員用更衣室で盗撮用のカメラとみられる不審物が見つかったのに、男性校長(58)は放置して対応せず、男性教頭(47)は機材を壊して廃棄していたことが分かった。

 大阪市教育委員会では事態を重く見て、1月29日付で校長を停職1か月、教頭を停職2か月の懲戒処分にした。校長の停職処分は3月20日からで、教頭は2月1日付で別の教頭に交代した。

 市教委によると、夏休み中の昨年7月25日、児童らのプールの付き添いを終えた女性教諭2人が、水着姿で校舎内の女性教職員用更衣室に入った際、黒い名刺大の機材が床に落ちているのを発見した。機材にはレンズが付いており、赤いランプが点滅していた。

 2人の女性教諭から、機材を受け取った教頭は校長に報告した。ところが、校長は「犯人探しはしたくない」と対応せず。教頭は自宅に機材を持ち帰り、パソコンに接続して確認したが、盗撮画像は記録されていなかったという。

 翌26日、教頭がその旨を報告したものの、またも校長は対応しなかった。教頭は機材を自宅でハンマーを使って壊して廃棄し、事実上証拠隠滅を図った。

 市教委の聴取に対し、校長は「頭が真っ白になり、適切に判断できなかった。本来の役割から逃げた」と話し、教頭は「校長が『なかったこと』にしたがっていると思った」と説明している。2人とも、自身で更衣室に機材を置いたことは否定している。

 昨年9月、2学期になっても、経過説明がなかったため、2人の女性教諭が同僚に話して、問題化。校長と教頭は、この時点でようやく市教委に報告し、府警に相談した。

 市教委は「市民や保護者の信頼を損ね、申し訳ない」と謝罪。校長と教頭への処分について、橋下徹市長は「停職で終わりというわけにはいかない。これでは収まりがつかない」とコメントした。

 昨年11月末、府警からは「証拠品がなく立件できない」と説明があったといい、もはや真相はやぶの中。それにしても、なぜ校長と教頭の処分内容に差が出るのか? そもそも、校長が解明する気がなかったから、このような事態になったと思われるのだが…。
(蔵元英二)

*写真イメージ

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