元巡査長は同1日、午後2時40〜50分頃、JR富山駅周辺の商業施設で、買い物に来ていた18歳の女子高校生のスカートの中をスマートフォン(多機能携帯電話)で動画撮影したなどとして、県迷惑防止条例違反容疑で逮捕され、同24日、富山区検に略式起訴されていた。
逮捕された際、元巡査長のスマートフォンには、その日に撮影したとみられる複数の女性のスカート内の映像など、約40の盗撮画像が保存されていた。
富山市内の実家にあるパソコンを調べたところ、消去されていた約1100の盗撮動画や画像ファイルが復元された。いずれも、女子高校生など未成年とみられる女性の画像だった。
元巡査長を追及すると、大学3年生だった10年に盗撮を始め、12年4月に県警に採用されてからも盗撮を続け、4年間で約2000回も盗撮していたことを白状した。元巡査長は「県警に入って、やめようと思ったが、欲望に勝てなかった」と供述している。
県警の岩元正一警務部長は「被害に遭われた方やご家族、それに県民の皆さまに深くお詫び申し上げます。すべての職員に対する指導を徹底し、再発防止と信頼回復に努めてまいります」とコメントした。
富山県警の懲戒処分に関する指針では通常、盗撮に関する処分は停職か減給だが、元巡査長については常習性を考慮し、最も重い懲戒免職とした。
そもそも、盗撮癖があるのに、なぜに警察への就職を希望したのか? スタート時点から間違っているような気がするが…。
(蔵元英二)