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大相撲 朝青龍2連勝にも不安の声

 大相撲の初場所2日目が12日、東京・両国国技館で行われた。進退を懸けてガケっぷちの土俵に挑む横綱朝青龍は、初日から2連勝。戦前の進退問題をかき消すかのごとく好発進したが、依然、らしからぬ相撲内容に不安はぬぐえない。それどころか、連勝スタートを切りながらも、いまだ周囲の雑音は消えないままだ。

 進退をめぐり土俵際の朝青龍が連勝スタートを切った。
 初日は難敵の稀勢の里に立ち合いから一気に押し込まれたが、ツッパリにダメ押しの張り手を繰り出し、なんとか白星で飾った。2日目の琴奨菊戦も苦しい闘いを強いられた。
 立ち合いで踏み込めず初日同様、後手からの相撲。続けて右上手を取られたものの、「立ち合いを止めてあとは流れ」と振り返るように、この劣勢を体を入れ替えて回避するや一気に反撃に打って出た。痛めている左腕をなりふり構わず伸ばして左をすくい、不意をつく突き落とし。初場所2回目の勝ち名乗りを聞いた。
 取り組み後はなぜかうつ伏せになった相手のお尻を叩く奇行も見られたが、それほど気迫あふれる相撲だった。ただ決して朝青龍は満足していない。支度部屋に帰っても終始ぶ然とした表情で「まだ2日目だ」と質問には、まともに応じようとしなかった。

 初日から2連勝したものの、立ち合いで踏み込めずにかつてのスピードあふれる豪快な相撲は鳴りを潜めたまま。そんな状況に周囲の目も厳しい。
 武蔵川理事長は「いいときはもっと一方的な相撲を取れるはず。本人が一番感じているだろう」。さらには後輩横綱でライバルの白鵬からも「立ち合いが自分(朝青龍)の流れではない」と指摘される始末だ。
 不調の朝青龍をめぐっては相変わらず外野も騒がしい。9日朝には「とくダネ!」(フジテレビ系)で、小倉智昭キャスターが調整不足の朝青龍に「星が買えればいいんだけど…」と発言したことが波紋を呼んだ。この日の同番組で小倉が相撲協会からの抗議に「八百長を行っているかのように受け止められる発言をしたことに関し、朝青龍と相撲協会におわび申し上げます」と釈明するなど周囲の喧騒はやまない。
 本調子にはまだ遠い朝青龍。このまま何事もなく千秋楽までたどり着けるのか、要注目だ。

○殺害予告?
 朝青龍に殺人予告が出ていたことが判明した。
 ウェブサイト「2ちゃんねる」の中で、11日午後5時45分頃、「これから朝青龍を国技館に殺しに行く」との予告文が書き込まれていたことが分かった。所轄の本所署の警察官が、高砂部屋を訪問し、関係者に「何かあったら通報してください」と注意を呼び掛けるとともに、防犯指導を行ったという。すでに文書は削除されており、朝青龍の周辺で事件などは起こっていない。
 朝青龍は横綱昇進間近の2003年名古屋場所でも脅迫を受けた。旭鷲山のまげをつかんで反則負けとなり、腹いせに駐車場で旭鷲山の車のミラーを破壊し、大騒動となった。相撲協会には「朝青龍を襲う」などの脅迫が相次ぎ、朝青龍自身は心労から初の休場に追い込まれている。

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