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日テレ「NEWS ZERO」視聴率アップのネックになった竹内結子主演「ダンダリン」の低視聴率

 日本テレビは視聴率アップをもくろみ、山岸舞彩キャスターの出演日である月〜木曜日の「NEWS ZERO」の放送開始時間を、9月30日より、午後10時54分から午後11時に6分遅らせた。

 日テレの思惑は11時ちょうどの分かりやすい時間にすることで、見るきっかけにしてもらおうという点と、好調な午後10時台のバラエティ番組、ドラマの視聴者を「NEWS ZERO」に引き付けようとのものだった。

 放送開始時間を変更して、4週が過ぎたが、一定の効果は出ており、月〜木曜日をトータルした視聴率は、わずかながら上がってきている。

 旧放送時間の最終週の視聴率(数字は以下、すべて関東地区)は、9月23日・月曜=8.2%、24日・火曜=7.4%、25日・水曜=9.2%、26日・木曜=8.4%だった。

 放送時間変更後の第1週は、9月30日・月曜=8.7%、10月1日・火曜=7.6%、2日水曜=6.6%、3日・木曜=8.8%と低調だったが、第2週からは上昇を始めた。第4週は21日・月曜=9.0%、22日・火曜=9.3%、23日・水曜=7.2%、24日・木曜=9.6%と、水曜日以外で9%台を記録した。

 数字がいいのは曜日キャスターとして、櫻井翔が出演する月曜日で、逆に苦戦しているのは水曜日だ。9月25日水曜日は9.2%を獲っているが、この日は前番組の「ナカイの窓 芸能人100人集結! 年収&恋愛&私生活一斉調査SPパート2」が17.2%と高い数字をマークしたため、そのままチャンネルを替えずに「NEWS ZERO」を見た視聴者が多かったためだろう。

 高い数字を持っている番組ならともかく、「NEWS ZERO」のように、1ケタ台の番組の視聴率は前番組の数字に左右されてしまう。10月からの日テレの水曜日午後10時台といえば、2日にスタートした竹内結子主演のドラマ「ダンダリン 労働基準監督官」。

 同ドラマは初回(2日)こそ、11.3%だったが、裏のフジテレビで堺雅人主演の「リーガルハイ」が始まってからは、第2話(9日)=7.8%、第3話(16日)=7.4%、第4話(23日)=7.2%と、3週連続7%台の散々な数字に終わっている。

 前番組を見ている視聴者が少なければ、そのまま「NEWS ZERO」を見る人も少なくなってしまうのは当然のこと。「NEWS ZERO」水曜日の視聴率アップのネックになっているのが、「ダンダリン」の不振とあっては、日テレとしては、地団駄を踏む思いであろう。
(坂本太郎)

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