まず、10年10月に優れたテレビ番組の贈られる「ギャラクシー賞」の月間賞を受賞した対戦型バラエティー番組「ほこ×たて」でやらせと動物虐待が浮上。
同番組は故事成語の「矛盾」にちなみ、相反する「絶対に○○なもの」を戦わせて勝敗を決めるが、20日に放送された「スナイパー軍団VSラジコン軍団」にラジコンカーで出演した広坂正美氏が「今回偽造された編集内容が余りにも酷かった為、事実をお知らせする事に致しました」と自身が勤務する会社のHP上で“告発”した。
放送された内容はスナイパーが銃弾を命中させて勝利したが、広坂氏は「この内容は全くの作り物です」と指摘。対決の順番が入れ替えられたため、勝敗もひっくり返るなどしたそうで、「内容を偽造して編集したもの」と怒りをあらわにしている。
さらに、広坂氏は今回を含め、同番組に3度出演したが、そのうち昨年10月21日に放送された「猿VSラジコンカー」では、猿がラジコンカーを怖がって逃げるため、「釣り糸を猿の首に巻き付けてラジコンカーで猿を引っ張り、猿が追いかけているように見せる細工をしての撮影でした」と動物虐待の可能性があったことを暴露したのだ。
また、俳優・堺雅人主演のドラマ「リーガルハイ」で新垣結衣が演じる黛真知子弁護士の一部プロフィールに関して公式サイトが23日、「訂正とお詫び 黛真知子弁護士の学歴に関して」と題し、修正経緯を発表した上で謝罪。当初の学歴では高校まで女子校に通っていたとしていたにもかかわらず、23日放送の第3話が「高校の同級生の男性から依頼を受けた」という内容で明らかに矛盾。公式サイトで「黛先生ご本人に確認したところ高校は共学であるとのことでした」と訂正し謝罪する事態に至った。
「いずれも人気番組で問題が発覚したが、現場の空気が弛緩していることが露呈。特に『ほこ×たて』の方は視聴者はガチンコだと思っているだけに、やらせはシャレにならない。フジがどういう処分や見解を発表するかが注目される」(芸能記者)
ほかの番組でも問題が発覚しなければいいのだが…。