この日は同番組の元レギュラーで、9月末にフリーに転向した笠井アナが生出演。笠井アナは12月上旬に悪性リンパ腫と診断された。番組では、17日に病を押して福岡県で人権問題に関する講演会に臨む密着VTRが放送された。
スタジオで笠井アナは病気公表の理由について「32年間ワイドアナウンサーとしていろんな芸能人・有名人のプライバシーを自分の言葉で放送してきて、いざ自分が病気になったときに、『そっとしておいてください』というのは、やはり自分の生き方としては許さない。話せることはみなさんに知ってもらう義務がある」などと語った。
その後、笠井アナは診断時の正式病名を「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」と告白。リンパ腫は種類により進行速度が違うといい「僕の場合は中程度のスピードでアグレッシブなタイプ。一般的には生存率は6割ぐらいなんだけど、(自分は)若いから7割ぐらい」などと医師から説明を受けたという。今後笠井アナは仕事をキャンセルし、4カ月間の入院で抗がん剤治療をし、2カ月間の自宅療養に入るという。
最後に笠井アナは「東日本大震災の取材のときの経験を自分の中で強く感じている」とし、「当初(被災者は)縁がなくなった人の引き算で考えて話していた。途中から避難所や病院でこの人と知り合えたっていう『足し算の縁』を語る人が増えてきた」と当時の取材経験を語った上で、「(自身も)仕事のキャンセルの引き算ばかり考えていたんですけど、ここから新たな出会いがいくつもあるはず」と、改めて闘病への決意を口にした。
笠井アナの想いを聞いた小倉は最後に、「イヤっていうほど講演(の仕事)を用意して待っているから。事務所(の先輩)としては」と辛口エール。それを受けて笠井アナは「そういう言い方しかね……ウチのボスさんはできないんですよ。どうしても皮肉屋さんなのでね」と、息の合ったかけ合いを見せた。
このやりとりにネットでは、「小倉さんなりの笠井さんへのエール、いいですね」「あのチョットひねくれた言い方は笠井アナへの愛情」「素敵な師弟関係にうるっと来ざるを得ない」「小倉さんの愛ある激励もありがたい」などと大きな反響が寄せられた。
笠井アナが病魔を乗り越え、再びテレビに現れることを期待したい。