太田光はテレビ番組で共演した梅宮さんの飾らない姿勢や、高倉健や山城新伍といった昭和の大スターとの交遊録を紹介し、その豪傑ぶりを悼んだ。梅宮さんは30代後半で、睾丸がんを患い、手術で睾丸を摘出している。これを機に梅宮さんは、それまでの夜遊びを止めたと言われる。病気になった時には、絶縁状態だった医者をしている実父が、周囲の人間に掛け合い、手術の手はずを整えたエピソードも語られた。
田中裕二が2000年に同じ部位の病気になり睾丸を摘出し、いわゆる「片タマ」状態になると、番組で共演した梅宮さんが、田中をスタジオの隅に呼び、「俺も同じ病気をやっているけど、ピンピンしている。大丈夫だから」と励ましたようだ。当時、梅宮さんは病気の事実を隠していたため、本当にこっそりとエールを送ったようだ。これには田中も「どれだけ励まされたか」と振り返っていた。
さらに、太田光の元にも、ある日突然梅宮さんから電話がかかってきた。「俺はあんたと親交を持ちたいと思っている」と誘われた。梅宮さんは仲間と定期的にバーベーキューなどを開いており、そこに太田も来てはどうかと誘われたのだ。梅宮さんから「酒飲めるか?」と訊かれた太田は「すいません、飲まないんですよ」と返し、そのままになってしまったようだ。梅宮さんは「俺が一方的に言ってるだけだからな」と太田を気遣い、太田も「こちらが酒飲めないのと忙しいのとで、そのままになってしまった。電話をすればよかった」と後悔している様子だった。
これを受け、ネット上では「爆笑問題と梅宮さんにそんなつながりあったんだ」「やはり、しみじみとする話だな」といった声が聞かれた。芸能界における出会いと別れの話が聞けた夜となった。