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お笑い芸人 豪快伝説 其の十八『板尾創路』

 お笑い芸人。コメディアン。エンターテイナー。そんな彼たちがかつて刻んだ偉大なる伝説、爆笑列伝を紹介していく連載の18回目。エイティーンバウトは、板尾創路だ。

 今田耕司。木村祐一。千原ジュニア(千原兄弟)。そして、松本人志(ダウンタウン)。そうそうたるお笑い芸人から、すべらない同僚として親しまれているのが、板尾創路(130R)だ。90年代前半には、未成年の女性と性的関係をもったことで、所属している吉本興業(当時)から活動停止を言い渡されたが、復帰後は、漫才師の枠に収まることなく大活躍。主演ドラマ、主演映画、シリーズ書籍、脚本執筆、監督業と、そのフィールドは広がるばかりだ。

 仲間から親しまれているのは、天然すぎるおとぼけ実話が多いというのも大きい。ここではそんな、“すべらない板尾”を足早で振り返ってみよう。たとえば食事の席で−−。

 千原と食堂に入ったとき。エビフライ定食を頼んだが、エビフライをすべて残した。みんなで鍋を囲んでいたとき。ダシで入れていた昆布を5回連続でつかみ、「チッ…。昆布、つかんでまうわぁ」と、自分にキレた。宮川大輔などと、舞台の打ち上げで居酒屋に行ったとき。テーブルに置いてあったポケットティッシュをスライスチーズと間違い、「チーズ、あるやんけ」と箸でつまみあげて、食べそうになった。

 たとえば、劇場で−−。控室で出前をとったとき。冷たいそばをオーダーしたが、配達員が、隣の控室でほんこんと中川家・礼二が頼んだ温かいそばと間違えて、置いて帰った。半分以上食べてから、「俺、冷たいの、頼んだよな」とつぶやいた。携帯電話でメールを打っていたとき。「間違えた」とつぶやき、文面を間違ったのかと思うと、他人の携帯でメール打っていた。

 たとえば、プライベートで−−。舞台を鑑賞したとき。関係者席に案内されたが、終演後、パイプ椅子に貼られていた「関係者席」の紙を背中につけたまま、喫茶店へ行った。千原と野球観戦をしたとき。7回に上げられたジェット風船が、9回表になって板尾の頭に落ちてきた。大塚家具に行ったとき。親族ではない初老のおばさんと、高級な寝具売り場で静かにベッドを見ていた。芸人とコンパに参加したとき。「(不細工な女子を見て)あいつ、ないわー」と仲間に言っていたが、「先に帰るわ」と店を出た数時間後、その女子と手をつないでいた。

 たとえば、仕事場で−−。舞台の本読みのとき。台本に「ミライ(未来)」と書かれてるのを、ずっと「ミイラ」と読んでいた。レギュラー番組のNHK「着信御礼!ケータイ大喜利」に出演したとき。ラスト10秒で、「板尾さん、最後にひとこと」とフラれたにもかかわらず、「…」と無言のまま、番組が終了した。吉本新喜劇に出演したとき。客席で体調悪化を訴える女性を見つけ、舞台から客席に飛びおりて、助けた。

 振り返れば、長女が急死するという痛ましい事故が起こったのは、3年前。悲しみを乗り越え48歳の今、次女が生まれた。今後ますます、芸の幅とともに伝説も拡充していくだろう。(伊藤由華)

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