この番組は賛否両論があることで知られる。「感動をもらった」「頑張っている人を見るのが好き」といった好意的な反応がある一方で、「偽善度が強すぎる」「感動の押し売り感がすごい」といった否定的な声もある。裏番組にあたる『バリバラ〜障害者情報バラエティー〜』(Eテレ)が、2016年に『検証!「障害者×感動」の方程式』として、『24時間テレビ』を批判的に捉える内容を放送し、話題となったのはよく知られている。
これらに同じく、かねてより『24時間テレビ』を批判的に見ている大物芸能人がいる。それがビートたけしだ。
「ビートたけしは、これまで一度も『24時間テレビ』には出演していません。もともとバラエティー色の強い『27時間テレビ』(フジテレビ系)に出ているのも、『24時間テレビ』への対抗意識があったためですね。この番組で、たけしは『愛は地球を救わない』といった名フレーズも残しています」(芸能関係者)
たけしが『24時間テレビ』に否定的なのは、チャリティー番組と銘打ちながら、出演者にギャランティーが支払われていることに矛盾を感じているようだ。これは、たけしならずとも、同番組に向けられる批判である。たけしは80年代にレギュラーを務めていた『ビートたけしのオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)において、「出るなら全員ノーギャラにすべき」「あんな偽善番組は大嫌い」と発言している。
このほかにも、明石家さんま、所ジョージなども同様の理由で、『24時間テレビ』への出演を拒否していると言われている。ただ、過去には裏番組となる『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)で、たけしは2017年に「今から走ってきます」と『24時間テレビ』を意識した発言も行っている。やはり「イジり」の対象としては、見ているのかもしれない。