■二人の涙
−−今回のMV、ジャケットで城恵理子さんは泣く演技、fumikaさんは涙に関係する曲をこれまでもたくさん歌っていますね。最近、お二人が泣いたのは?
fumika イタリアでライブをする機会があったのですが、初の海外ライブでステージも不安でした。でも1時間のライブで最後はスタンディングオーベーションも頂きました。また、ライブ中には、「Endless Road」と鉄拳さんの振り子の映像のコラボに泣いている方もいました。言葉を越えて伝わることに自分も感動して涙を流しました。
城 NMB48の研究生だけのライブがあったのですが、私は、その時です。アンコールで「僕は待っている」という曲を披露、それで泣いちゃいました。私は一度、NMB48を卒業して復帰していて、それを受け入れてくれるメンバーが、本当にあたたかいなあって感じていたので、曲の内容と自分の境遇が重なってしまいました。
−−涙にも「うれし涙」と「悲し涙」がありますよね。
fumika 私が泣く時は、半分半分かなあ。
城 私は…あんまり悲しいことがないから(笑)。「悲し涙」はないかもしれないです。お仕事でお母さんに会えない時は少しさびしいけど…基本的に毎日が楽しいんです(笑)。
fumika すごい! でも、他にも感動して涙を流すことってあると思うんです。映画では、「ショーシャンクの空」「鉄コン筋クリート」は何度見ても、泣いちゃいます。
城 私は携帯の恋愛小説では、感動して泣いちゃいます。レッスンの合間に読んでいて4回泣きました。
fumika レッスンの合間に泣いていたら心配されない?
城 「城ちゃん、なんで泣いてるん?」ってメンバーが心配してくれました。でも、説明するのが難しいので、「いろいろあってん」って誤魔化します(笑)。
fumika 恋愛小説って本当に読むと止まらないよね。私も高校時代は授業中に隠れてずっと読んでいました。
城 そうなんですよ。私の鉄板のパターンは、彼女と彼氏がケンカをして、そんな時に彼氏が彼女に会いにバイクで向かうんです。ちょっと不良なんです。でも、その彼は交通事故にあうんです。そこに友達から彼女へ連絡が入るんです。そしたら、「え〜!」ってなって…
fumika なんか、よく見るような気が…(笑)。
城 彼女は病院まで行って、「生きててよかった」となって抱き合うんです。これで私は泣いちゃうんです。
■ソロとグループ
−−fumikaさんはソロで活動、城恵理子さんはNMB48とグループで活動されています。そこがお互いの一番、違うところだと思うのですが
fumika NMB48のメンバーは、みんな仲はいいの?
城 もちろん、仲いいですよ!
fumika 女の子同士で“理想の恋愛”の話とかはする?
城 妄想トークはたくさんしますよ。「学校で、“うちら付き合ってるねん”とか言ってみたい!」とか、話します(笑)。
fumika みんな年齢も近いし、すっごい楽しそうですよね。ソロで活動することは、どう思う?
城 本当に難しいことだと思います。私は不安になったらメンバーに相談したりするのですが、ソロだと誰に相談していいのかって悩みそうです。それにグループだと他のメンバーに可能性を広げてもらえる機会もあるのですが、ソロだと、そういうことはないと思うし。ただ、やってみないとわからないことだとは思います。
fumika でも、コンサートでは、ひとりでステージで歌ったりすることもありますよね。そんな時はどう? 緊張する?
城 自分自身、緊張しない人なんです。
fumika 緊張しないの?
城 私は研究生なので、正規メンバーの方が休まれる時は、代わりに劇場公演に出演させて頂くのですが、その時は緊張します。休んでいるメンバーの荷物を背負っているので。ただ、他の時は緊張しません。
fumika 私は常にステージ前は緊張です。緊張しない秘訣って何?
城 え〜わからへん。とりあえず、なんでも楽しもうって思うんです。失敗したら失敗したやし。やってしまったことはどうにもならへんし。それに緊張してたら表情もかたくなるし…でも、人という字を手に書いてのんだりはします。あとは、鏡の前で変顔して自分で笑ったりします(笑)。
fumika 自分で変顔して自分で笑うってすごい(笑)!
(後編へ続く)