海外ニュースサイト『Mirror』『Bolton News』は2日、イギリス・ロンドンで31歳男性、ジョン・ロス・ワトソンさんと友人の34歳男性、マーク・グッドラムさんが、宝くじで当てた賞金400万ポンド(約5億4千万円)換金を拒否されたと報じた。
宝くじを運営する団体によると、2人が宝くじを購入した際、盗んだクレジットカードを使った疑いがあるのが理由だという。当選にはしゃいだ2人はFacebookなどに札束を持った写真などを続々アップ。こうした行動で高額当選者として注目を集めたことで、皮肉にも過去の悪事が明るみに。ワトソンさんとグッドラムさんは、ともに犯罪歴があることが判明。ワトソンさんは銀行詐欺、グッドラムさんは強盗の前科があるという。世間は、疑惑の目を向けるようになったが、2人はクレジットカードの盗難を否認。『Bolton News』の取材に対し、共通の友人“ジョン”のカードを使ったと弁明しているが、ジョンの苗字もわからなければ連絡も取れないと語っているようだ。ワトソンさんは「この事件がきっかけで後ろ指を指されて笑われるようになってしまった。この金が諸悪の根源だということはわかっている。それでもみすみす大金を逃したくはない」とも語っている。2人は宝くじの運営団体を訴える準備を進めている最中とのことだ。
このニュースに対し、ネット上では2人の行動に対して、「『金を逃したくない』って呆れてものも言えないわ。私が働いた金がこの人達に使われるなんて冗談じゃない」「彼は億万長者なんかじゃなく、ただのろくでなしだ」「どうせ“ジョン”なんていないんだろう。泥棒が言うことなんか信じられるか」「こんな最低なヤツらが宝くじに当たって、真っ当に生きている自分が当たらないなんて落ち込む」などの声が散見された。
海外には他にも、宝くじで高額当選したものの、盗難カードだったために換金を拒否された例がある。
2019年2月、『The Columbia Valley Pioneer』は、カナダ・ニューファンドランドで、5万ドル(約400万円)の当たりくじに当選した33歳の女が、盗んだクレジットカードを使って宝くじを購入していたとして起訴されたと報じた。クレジットカードの記録から足がつき、女が宝くじの換金にやって来たところを、待ち伏せていた警察が逮捕したという。大金を手にする心づもりをしていた女性は一転、当選の権利をはく奪され、さらに2件の盗難カード所持および5件の詐欺容疑で起訴されることとなったそうだ。
盗んだカードで宝くじを買うことも驚きだが、その宝くじが高額当選するのも驚きだ。
記事内の引用について
Winner' of £4m scratchcard says his life is 'ruined' as trolls call him 'scum’(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/winner-4-million-lottery-scratchcard-17327597.amp?__twitter_impression=true
Bolton winner of £4 million lottery scratchcard says life has been "ruined"(Bolton News)より
https://www.theboltonnews.co.uk/news/17741927.bolton-winner-of-4-million-lottery-scratchcard-says-life-has-been-ruined/
Woman bought winning $50,000 lotto ticket with stolen credit card: N.L. police(The Columbia Valley Pioneer)より
https://www.columbiavalleypioneer.com/news/woman-bought-winning-50000-lotto-ticket-with-stolen-credit-card-n-l-police/