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元恋人殺害の約束が実行されず…警察に通報した56歳母と20歳の娘を逮捕 犯行動機に「ばかげている」とネットも呆れ

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画像はイメージです

 付き合う男性はなぜかダメ男ばかり…。世界には元恋人にだまされて金銭を奪われたあげく、逮捕までされてしまった女性がいる。

 海外のニュースサイト『The Telegraph』と『EL PAIS』は6月27日、殺し屋を雇ったが実行されず、金銭だけをだまし取られた母親と娘が警察に通報し、2人が逮捕されたと報じた。

 記事によると事の発端は、スペイン・マドリードに住む52歳の母親と20歳の娘が、母親の元恋人から6万ユーロ(約740万円)をだまし取られたところから始まったという。娘がこの話を29歳の恋人に相談したところ、突如、娘の恋人は自分がスペインの諜報機関である国家情報センターの諜報員だと告白。母親の元恋人を殺害して、だまし取られた金銭を取り戻す計画を娘に提案したという。

 娘の恋人は、母親と娘に「前金」として7千ユーロ(約86万円)を要求。前金が必要な理由について、母親の元恋人を殺害するために手配をし、殺害後にその臓器を取り出して売却し、だまし取られた金銭を捻出するために必要な金額だと説明。母親と娘はこの話を信じ込み、前金として約86万円を支払ったそうだ。

 その後、数カ月待っても、母親の元恋人の殺害は実行されず、母親と娘はだまされたことに気付いて警察に通報し、被害届を提出したという。マドリード警察は、母親と娘を殺人教唆の容疑で逮捕したと発表。娘の恋人も同じく殺人教唆の容疑で逮捕された。この男には余罪があるとみて、捜査を続けているとのことだ。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では「警察に行く前に、逮捕されるとは思わなかったのか。自分が犯罪に手を染めたら泣き寝入りするしかない」「こんな馬鹿げた事件を捜査しなければいけない警察がかわいそう」「だまされる方にも責任はある。諜報員と言われてもそう簡単に信じないよ」「自分の恋人の母親が金をだまし取られたのに、そのうえで恋人と母親をさらにだます娘の恋人も最低だ」などの声が挙がっていた。

 マドリードは、スペイン国内ではバルセロナと並び、殺人発生率が高い都市として知られている。マドリードでは毎年約60件から80件の殺人事件が発生しており、そのうち5〜10%が殺し屋に依頼した嘱託殺人であるという。殺し屋の大半が、南アメリカ出身の外国人であるようだ。殺人を実行した後は国外に逃亡してしまうため、実態の解明は難しい状況という。麻薬絡みの紛争で雇われるケースがほとんどであり、そう簡単には、一般人は殺し屋とは接触できないようである。

 母親は、元恋人に裏切られて、冷静な判断ができなかったのかもしれない。しかし、娘とともに殺し屋ではない詐欺師だった娘の恋人の口車に乗せられて、殺害を計画するとは、あまりにも浅はかだ。

記事の引用について
Spanish women arrested after reporting breach of murder and organ-sale contract(The Telegraphより)
https://www.telegraph.co.uk/news/2019/06/27/spanish-women-arrested-reporting-breach-murder-organ-sale-contract/

Spanish women arrested after reporting to police that their hitman had ripped them off(EL PAISより)
https://elpais.com/elpais/2019/06/26/inenglish/1561561148_759643.html

Madrid is capital of hitman murders in Spain(EXPATICAより)
https://www.expatica.com/es/madrid-is-capital-of-hitman-murders-in-spain/

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