店内にはブルドーザーやショベルカー、ダンプカーといった重機のミニカーがびっしり。ショーウインドウにとても“ミニ”とは呼べない大型クレーン車などが飾られていた。
しかし、重機ミニカーのコレクターなんてそんなにいるのか?同店スタッフは「年齢層は30〜50歳代とやや高めですね。なかには2000台以上コレクションしている熱心なファンもいるんですよ。だれしも小さいとき工事現場で重機に見とれた経験があるはず。きっとはまりますよ」と話す。
数百円で購入できるミニカーもあるが、マニアにたまらないのは大型クレーン車という。「クレーン部分は4〜5倍に伸びるから迫力があるんですよ。普段は縮めて飾っているのをたまに伸ばしてみたり、自宅の押し入れを改造した“格納庫”から引っ張り出してきたりするのが楽しいんですよ」(前出のスタッフ)
最高価格の商品は16輪タイヤの800トンクレーン車「リープヘルLTM1800」(YCC製)で14万2000円。クローラー(キャタピラ)式750トンクレーン車「リープヘルLR1750」(コンラード製)が11万円と続く。クレーンを最大限伸ばすと2m50cmに到達する。もはやミニカーの領域ではない。
同店の商品はドイツ、オランダ製がほとんど。市場が賑わう欧州に比べ、日本は立ち後れているという。鉄道模型HOゲージと同じ87分の1スケールのベンツやボルボのトレーラーあたりは馴染みもあって収集しやすいほか、1万円以下の商品もたくさんある。一度足を運んでみては?