自らがリーダーと主張するCodyは既に新しいバレットクラブのロゴを制作したことも明らかにしている。高橋裕二郎、チェーズ・オーエンズ、そしてオリジナルメンバーであるタマ・トンガらサモア勢は「俺たちのリーダーはあいつじゃない」とCodyに批判的な発言をしている。
ヤングバックスはCodyからラブコールを送られたものの、ゴールデン・ラヴァーズに敗れたとたんに激しく叱責された。1日の両国国技館大会で行われたゴールデン・ラヴァーズ対Cody&ハングマン・ペイジの試合中にヤングバックスは姿を現し、Codyを挑発した。
今年1月の騒動後、ペイジやスカルがCodyのパートナーを務めているが、彼らも「いざこざがあるのはケニーとCodyだけ」と話す。他のメンバーも同様のコメントを残した。
新日本プロレスは事態の収束を図ろうとしたのだろうか?次期シリーズで、バレットクラブ絡みの興味深いカードをラインナップした。5.3福岡国際センター大会では、ヤングバックスがスカルとトリオを結成。バッドラック・ファレ、タマ、タンガ・ロアが持つNEVER無差別級6人タッグ王座に挑戦する。
また飯伏はペイジと、ケニーはCodyと対戦。アメリカROHマットに続き、シングル対決に臨む。翌4日の福岡大会では、ケニー&飯伏&ファレ&タマ&ロア対Cody&ペイジ&スカル&ヤングバックスの10人タッグ戦が組まれている。
バレットクラブは裏切りや追放を繰り返しながら、新戦力を補強してきた歴史のあるユニットだ。今回のキーパーソンはCodyともめているにもかかわらず、Cody派に組み込まれてしまったヤングバックスが握っているのではないか。プリンス・デヴィット、AJスタイルズと歴代リーダーがバレットクラブを去るときは、必ずヤングバックスが絡んでいた。今回もケニーとの友情の行方を握るヤングバックスの動向が注目される。
どちらにせよ、世界的にも人気があるバレットクラブが“元サヤ”に戻るのが困難なのは確かなようだ。
取材・文 / どら増田
写真 / 広瀬ゼンイチ