−−『シャッフル』を撮り終えた時の気持ちは?
「主人公を誘惑する小悪魔的な役でしたが、やったからには見てほしいというポジティブな気持ちでいっぱいでした。でも、反応については、まったく予想ができなかったので、怖かった部分もありました」
−−公開から1か月。周りからの反応は?
「ファンの方をはじめ、共演者、友人、家族からも『よかったね』と言っていただけました。『シャッフル』は男性的な映画だと思うのですが、いい色づけができたのではと感じています」
−−公開後、自身の中で変わったことは?
「自分の中で壁を作らずに、いろいろなことに挑戦すると、可能性が広がることを実感しました。今まではナチュラルな女性を演じることが多かったのですが、小悪魔的な役柄をはじめ、色々な役を、女優として演じてみたい気持ちが、さらにわいてきました。
最近、“言霊(ことだま)”の力を感じています。『ぶっ飛んだ役をやりたい』と言い続けていたら、そういった役を演じるチャンスにも巡り会えるようになりました。これからも、やりたいと思ったことを『やりたい』と口に出していきたいです」
今年に入ってから「生の自分と真逆の役を演じることも増えました」と話す吹田。抜群のスタイルの秘けつは、3歳から始めたクラシックバレエと、プロとしても活躍していたダンスという。『シャッフル』公開で女優としての幅を広げ、「クールな役にも挑戦したい」と笑顔を見せる。また、12月公演の舞台『PAIN(ペイン)』では、シリアスな内容の中で、「もっとぶっ飛んだ女性を演じます」と期待発言。
吹田早哉佳に注目したい。
〜舞台『PAIN(ペイン)』(脚本・演出:坂上忍)〜
12月22日から28日まで、下北沢「シアター711」にて
(インタビュー・竹内みちまろ)