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巨人、来季残留の岩隈には激励、中島にはブーイング 決断の背景には“WBC指揮官”原監督の意向?

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岩隈久志(写真はマリナーズ時代)

 昨年のオフに、そろって巨人に加入した岩隈久志と中島宏之。このベテラン2人の来季残留が確実な情勢であることを各メディアが報じている。

 報道によると、どちらも昨オフ1年契約で入団した岩隈、中島に対し、球団側は水面下で来季残留を打診。話し合いを経て、両選手は共に納得している様子だという。

 この件を受けたネット上の巨人ファンの反応だが、岩隈に対しては「来年が勝負だろうから頑張ってほしい」、「今年はほぼリハビリで終わったし、来年は意地を見せてくれ」、「怪我から復活すれば十分戦力になると思う」、「コーチ的な役割にも期待したい」と激励する声が多数。

 一方、中島については「岩隈は分かるけど中島まで残すのは分からない」、「今季の中島は正直乱闘騒ぎぐらいしか印象がないぞ」、「来年復活する可能性は低いと思うけどなあ」、「来季中島を使う必要性は特に感じない」とブーイングが起こっている状況だ。

 両者の今季一軍成績は岩隈が登板なし、中島が「43試合・.148・1本・5打点・8安打」とどちらもさっぱり。ただ、岩隈は米メジャー・マリナーズ時代の2017年に受けた右肩手術のリハビリに時間を取られた事情もあったが、中島は特に大きな怪我には見舞われていない。

 また、今季の両者に関しては、態度面でも対照的な姿が伝えられている。岩隈は春季キャンプ中にブルペンに入ると、複数の若手投手に対し積極的にアドバイス。各メディアは「岩隈塾」と銘打って、この光景を広く伝えている。

 一方、中島は5月24日広島戦の7回裏、広島・一岡竜司から受けた頭部死球に激昂。そのままマウンドに詰め寄り、両軍がもみ合う騒ぎに発展している。今回の一件で両者の評価に明暗が分かれているのは、コンディションの差異に加えこのような態度・姿勢も影響しているようだ。

 「今回の件では『そもそもなぜ残留させるのか』と疑問を抱くファンも多いですが、この両選手は2009年のWBCを共に戦った原辰徳監督が獲得を熱望したとされる選手。球団が残留を決めた背景には、もしかしたら原監督の意向もあるのかもしれません」(野球ライター)

 ちなみに、昨オフの入団の際中島の年俸は推定1憶5000万円と伝えられているが、これは単純計算で同5000万円とされる岩隈の3倍。年俸面で大きな隔たりがあることもまた、ファンからの風当たりが強くなっている一要因なのかもしれない。

文 / 柴田雅人

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