晋ちゃんまんじゅうが消え、やっくんまんじゅうも最後の追いこみセールス中。アキバ系支持者から「麻生閣下」と呼ばれるなど絶大な人気を誇るだけに、主役に据えた似顔絵菓子は「太郎ちゃんの牛乳カステラ」「太郎ちゃんの暴れまがり明太子せんべい」「ちょい不良おやじ太郎ちゃんの漫画王 明太子カシューナッツ」とシリーズ展開されている。げんこつ飴は最も新しい。
ねじりはちまき姿の太郎ちゃんはパッケージで「げんこつなめても太郎はなめんなよ!」と悪ぶる。オマケのめんこは全15種類。忍者や殿様、素浪人といった百変化が描かれており、「やばいのもあるぜ」との注意書きが好奇心をそそる。
某販売店店員は「政治家菓子はいまやバカにできないほどうまい。いくら面白くても、味が伴わないと売れないからね。太郎ちゃん飴は抜群においしいよ」と頬を緩める。
半分以上だまされたと思って購入し、試食してみた。味は昭和を代表する駄菓子「きなこ飴」そのもの。1粒1cm程度で食べやすく、黒蜜を練り込んだソフトキャンデーにきなこがたっぷりまぶしてある。ソフトな口当たりながら歯にまとわりつくことなく、思ったほど甘くない。甘いものが苦手な男性にも喜ばれそうだ。
同社によると、げんこつ飴は江戸時代初期、陣中食として振る舞われたのが始まりという。