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パ・リーグは西武が独走態勢に!CS争いは4チームが7ゲーム差で終盤戦へ

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辻発彦監督(埼玉西武)

 パ・リーグの優勝争いは、西武が2位ソフトバンクに8ゲーム差の大差をつけて、独走態勢に入った。優勝マジックの点灯も時間の問題だろう。ここまで西武は再三にわたり首位陥落の危機があったが、その都度振り切ってきた。そして、今月に入りここまで西武と首位争いを繰り広げてきた日本ハムが6勝12敗1分けの大失速。逆に今月は13勝5敗と絶好調のソフトバンクとの3連戦で3連敗を許し、2位の座を明け渡してしまったのだ。

 ソフトバンクは西武と残り10試合残しており、ここまでの戦績も7勝8敗と拮抗していることから、24日からの直接対決から奇跡の逆転優勝劇を目指すことになる。2位のソフトバンクから5位のオリックスまでのゲーム差は7ゲーム。オリックスは4位のロッテと24日から3連戦を行う。両チームのゲーム差は1.5ゲーム差。この結果によっては、CS争いの圏内から1チーム脱落することも十分に考えられる。特にオリックスは112試合とパ・リーグの中で最も試合の消化数が多く、大型連勝が求められるところ。逆にこれ以上の大型連敗は許されない状況となった。

 パ・リーグでは毎年のように“夏の珍事”が発生するが、西武とともに2強を走っていた日本ハムの失速は意外だった。ソフトバンクが強力打線を誇る西武を相手にどこまで抵抗し、マジック点灯を遅らせるのかも見もの。またその間、下位のチームが勝ち続けて、CS争いが優勝争いに発展する可能性はまだあり得ること。そのためには、ロッテ、オリックス、楽天の下位3球団が、上位イジメをしてパ・リーグの戦いをシーズン終盤まで楽しませてもらいたい。ちなみに今月のロッテは7勝10敗、オリックスは8勝10敗1分け、楽天も8勝10敗1分けと日本ハムの成績を上回っている。

 かつては、パ・リーグ優勝チームの常連だった西武だが、最後に優勝したのは2008年。意外なことに10年も優勝から遠ざかっているのだ。今年は2008年に着用していたユニフォームを復刻したり、企画ユニフォームも“獅子風流(ししぶる)"というコンセプトに、西武の黄金時代を彩ったライオンズブルーを復活させていた。現在オリックスに在籍している中島宏之によると、「優勝したのに何でユニフォーム変わるんやろってみんなで言っとったんですよ」と2009年からチームの原点である西鉄ライオンズの色も取り入れた、クラシカルなユニフォームに変わったときの選手の反応を話してくれたが、今年の西武の強さを見るとライオンズブルーの力も影響しているように思う。

 シーズン終盤、パ・リーグではどのようなドラマが待ち受けているのか?“エキサイティング・パ”を最後まで味わいたい。

※数字は23日現在。

取材・文・写真 / どら増田、垪和さえ

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