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話題の1冊 著者インタビュー 田中美絵子 『ロリータ少女、政治家になる。』 ワニブックス 1250円(本体価格)

 −−国会議員になる方は、充実したエリート人生だったのかなとイメージしていたのですが、本書を読んで覆されました。

 田中 皆さんに驚かれますし、そういった感想をよく頂きます。幼少期のことを思い出すとつらくて、この本は泣きながら書いていました。
 そのころの私は、スポーツや芸術の才能に恵まれた兄、そしておしゃれで背が高い妹に挟まれ、猛烈に地味で暗かったんです。おまけに高校受験のころにはブクブクと太りだして。だから、兄と妹に対してコンプレックスを抱いていました。これまで兄弟や身内の話は一切していなかったのですが、なぜ政治家を目指したのかなど、今の私を語る上で必要不可欠だと思ったんですね。

 −−現在は、さんまさんやダウンタウンと同じ、よしもと所属なんですね。

 田中 '12年に落選してから精神的にすごく弱ってしまい、味覚も含め、感情を失った時期があるんです。でも、ダウンタウンさんと同じ事務所に所属が決まった後、自分の居場所と出番を見つけた気がしました。

 −−議員時代、フリーライターや映画出演していた過去などがバッシングされ、つらい経験もされたと思います。

 田中 そのときには、父が心筋梗塞で倒れたり、母も参ってしまっている姿を見て非常に心が痛みました。私だけがバッシングされるのはいいのですが、家族に一番迷惑を掛けたなと。

 −−最近では都議会でセクハラヤジが大問題になっています。そういうこともあったんですか?

 田中 毎日のように「結婚しろ」「早く子どもを産め」と、特に自民党の議員の方に言われましたし、一般の支持者の方にも言われたことがあります。子育て支援に力を入れていたのですが、子どもを産んでいない、結婚もしていない人間にそうした政策が立案できるのかと。そのたびに「政治家は代弁者であり、全てのことを経験できるわけではないので、想像力を働かせ、現場に足を運び多くの方の意見を見聞きすることが仕事だ」と説明しても、なかなか納得してもらえませんでした。

 −−読者にメッセージがあれば、お願いします。

 田中 私のことを知っているいないにかかわらず、今悩み苦しでいる人にも読んでほしいですね。また、相当ねじ曲げられた報道もありましたし、誤解されている方もいらっしゃると思います。この本では、そうした報道についても客観的に説明していますので理解して頂ければうれしいですね。
(聞き手:本多カツヒロ)

田中美絵子(たなか みえこ)
1975年、石川県金沢市生まれ。2009年に民主党から衆議院議員選挙に出馬し当選。'12年の同選挙では落選。現在は、講演やテレビ番組などに出演し活躍中。

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