秋葉学園高校演劇部を舞台に、山本演じるヒロインのあかり、顧問役の温水洋一、そば屋の宗次郎役のつぶやきシローらが繰り広げるドタバタを描いた本作。山本は初主演作の完成に感慨深げで、「初めての主演作。本番前は緊張して泣きそうになったりもしたんですけど、わたしが演じたあかりは自分と雰囲気とか性格がすごくよく似ていて、役に自分をリンクさせながら頑張りました」と充実の表情。
ベテランの温水やつぶやきとの共演の感想を聞かれると、「お二人とも(キャラクター的に)しっかりしているイメージはあんまりなかったんですが、ほんわかしていて、優しかった。現場で会うと、すごく真面目で、いい意味でそのギャップが素敵な方だなって思いました」と茶目っ気たっぷりなコメント。
一方、つぶやきの方は「半年前に2日間で撮り終えたんです。これと言って楽しい思い出はゼロです」と壇上で自虐気味に撮影を振り返り、「撮影の思い出を聞かれても、2日間で思い出なんかできやしない。あこちゃんと久しぶりに会っても初めましてという感じなんだから」と話して、毒舌トークで会場を盛り上げる。
温水の方は、つぶやきと対照的に「僕の撮影はたった一日。でも、実は僕も高校時代は演劇部。顧問の先生の雰囲気が僕の先生と似ていて、楽しんでやれました」と謙虚で、「つぶやきくんとも初共演。楽しかったです。若い方と演技をしたので、吸収するものも多かった」とにっこり。
会見は秋葉原で行われたが、温水は秋葉原に来るのも久しぶりだったとのこと。「すごいですね、秋葉原。10年ぶりに来ました」と嬉しそうに切り出し、「以前、仕事でメイドカフェに来たことはあるんです。アニメが好きだったのでグッズを買いに来たこともあります。いつのまにかこんな劇場までできたんですね。この映画のおかげで久しぶりに来れて嬉しい」としみじみ話していた。
(取材・文:名鹿祥史)