宮松容疑者は「携帯電話を奪われたので取り返しただけ。体当たりされてやり返した」と供述し、容疑を否認している。
逮捕容疑は、6月17日午前0時25分頃、同市北区の神戸電鉄・鈴蘭台西口駅で、女子大生(19)の手をつかんで壁に体を押しつけた上、止めに入った県職員の男性(40)の顔面を十数回殴ったとしている。
同署によると、女子大生は電車内で盗撮されたと思い、駅に降りた直後に宮松容疑者を呼び止め、携帯電話を取り上げた。すると、もみ合いに発展。現場に居合わせた男性が止めに入ったところ、宮松容疑者が男性を殴って、逃走したという。同署が防犯カメラを解析した結果、宮松容疑者を特定した。
女子大生は事情聴取に対し、シャッター音に気付き、向かいの席に座っていた宮松容疑者と一緒に下車し、「携帯電話を一時取り上げた。ホームまで追いかけて携帯を取り上げたら、暴行された」と説明している。
宮松容疑者は今年4月、同校に赴任。同市教育委員会は「誠に遺憾。事実を確認し、厳正に対処する」としている。
本当に盗撮したかどうかは現時点で定かではないが、止めに入った男性に暴力をふるったことが事実であれば、逮捕もやむを得ないだろう。
(蔵元英二)