同署によると、土田容疑者はガールズバーで、一人で飲んでいたが、支払いを巡って店長と口論になったという。「支払いのカネが足りなかった。体当たりはしたが、殺そうという気はなかった」と供述。暴行の事実は認めたが、殺意は否認している。
逮捕容疑は、23日午後8時40分頃、大阪市北区堂山町の雑居ビル2階にある「姫ん家(ひめんや)東通り店」で、店長の馬場孝之さん(29)と口論となり、階段のそばにある同店入り口付近で、馬場さんに体当たりして2階から1階に突き落とした上、腹部を数回足で蹴ったとされる。
階段は16段あったといい、暴行を受けた店長の馬場さんは頭の骨を折るなどして、意識不明の重体となった。
同署によると、23日午後9時頃、「人が倒れている」と110番通報があった。同署員が駆け付けると、土田容疑者が現場におり、事情を聴くと暴行を認めたため逮捕した。
現場は、JR大阪駅の東約1キロにある繁華街の一角にある。堂山町では7月3日、今回の現場から約200メートル離れた別の店舗で、ガールズバーの店長の男(30)が料金を巡って、トラブルとなり、男性客(当時51歳)に暴行して死亡させたとして、殺人容疑で逮捕される事件も起きたばかり。
堂山町では11年頃から、ガールズバーが急増して飽和状態にある。夜間の客引き行為や料金のトラブルが後を絶たず、同署では警戒を強めている。
(蔵元英二)