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ガールズバー経営者が支払いを巡ってトラブルになった客を殴り殺す

 大阪府警捜査1課は7月6日、飲食代の支払いを巡って、客の会社員・札場(ふだば)康之さん(51)に暴行を加えて死亡させたとして、殺人の疑いで、同府大阪市北区堂山町の雑居ビルの2階にあるガールズバー「Ring」経営者・秋元貴公(たかひろ)容疑者(30)を逮捕した。

 秋元容疑者は「瞬間的に爆発して数十発殴った」と暴行したことは認めているが、「殺すつもりはなかった」と殺意は否認している。

 逮捕容疑は、2日午後10時30分頃、北区堂山町の雑居ビル2階のガールズバーに、客として訪れた札場さんが代金を支払わないとして激高し、3日午前5時頃、店内やビル内の数カ所で顔や頭などを数十回殴り、硬膜下血腫で死亡させた疑い。

 札場さんは約9時間後、ビル5階で死亡しているのが見つかった。

 秋元容疑者は5日、府警の任意の聴取に関与を否定したが、周囲に諭されて、6日午前、1人で曽根崎署に出頭。「店から引きずり出して、6階や5階で暴行した。財布から代金を抜き、財布や携帯電話が入ったかばんをごみ置き場に捨てて、靴はビルの外へ放り投げた」と供述した。秋元容疑者によると、「料金のうち1万円弱を回収できず、殴った」と話している。

 同店の従業員の男性は「(秋元容疑者は)酒を飲むとよく客とトラブルになり、路上で暴行を加えることもあった」と話した。

 秋元容疑者は「法外な値段ではなかったが、(札場さんは)払わなかった」と話しているが、ビル近くの飲食店関係者によると、同店では1人で来た客に2〜3万円の高額な代金を請求していたといい、確認を進めている。
(蔵元英二)

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