同作はフジテレビ系で12年10月から14年9月まで放送され、若者たちを中心に多くのファンを獲得。番組開始から最終回までテラスハウスに住み続けた“てっちゃん”こと俳優の菅谷哲也と、新たな住人たちとの共同生活や恋愛模様が描かれている。全国160スクリーンで公開され、2日間で興収約2.5億円を記録。前週まで6週連続で1位だったディズニー映画「ベイマックス」は2位にダウンした。
「『テラハ』をめぐっては、昨年、『週刊文春』などが現場トップの人間の出演者らに対するセクハラ・パワハラや、『台本がない』とうたい文句にしているにもかかわらず、過剰な演出が横行していることを書き立てた。結果、番組が終了に追い込まれたが、そんなネガティブ情報はファンにとってはまったく気にならなかったようだ。この勢いだと、続編の製作も検討されそう」(テレビ関係者)
ほかに初登場の邦画では、ベストセラー作家・天童荒太氏の直木賞受賞作を映画化した「悼む人」が184スクリーンで公開され約6000万円で8位。関ジャニ∞・渋谷すばるを主演の「味園ユニバース」は65スクリーンと小規模の公開ながら10位に入った。
「天童氏は自ら積極的にメディアに登場し仕上がりの素晴らしさをアピールし続けていたが、話が重すぎてまず若い世代には受け入れられないだろう。配給元の東映はかなり力を入れているが、興収は3億円程度にとどまりそう。今の関ジャニの勢いならば黙っていても客が入るので、渋谷の作品はそれなりに人が入りそう」(映画ライター)
公開スクリーンの数から比較しても、「悼む人」の不入りが目立ちそうだ。