浜崎は今年4月7日、東京・渋谷のイベントスペース「109スクエア」でフォトブックの発売記念イベントが開催される中、サプライズでファンの前に登場。そのため、一時、ファンら観客約8000人が殺到。一部が車道にはみ出して車の渋滞を引き起こしたほか、通行人が歩けなくなるなど混乱した。
その後、道路使用許可を取らなかった疑いが浮上し、今回の家宅捜索となった。警視庁は押収した資料を基に、事実関係の裏付けを急ぎ、書類送検する方針だという。
「イベントが芸能ニュースで大きく取り上げられ、混乱をプロモーションに利用したとみられ、目をつけられた。家宅捜索の日は、エイベックスに所属する、アメリカのバン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝したピアニスト、辻井伸行さんの帰国会見があったから社内は大混乱だった」(エイベックス関係者)
浜崎と同じケースで大騒動を巻き起こしたのが郷。99年8月、同じ渋谷のハチ公前の路上で当時の新曲「GOLD FINGER'99」のキャンペーンでゲリラライブを行ったが、浜崎と同じように無許可だったため、所属レコード会社や所属事務所が家宅捜索を受けた。
「郷の時は、郷が任意で事情聴取を受けたから、おそらく、浜崎も今後、任意で事情聴取されるだろう。複数の関係者が処分され、そのうち、『警察には未届け』などと書いたマスコミへの取材依頼書を改ざんして警察に提出したレコード会社のプロデューサーは道交法で起訴され、懲役3月執行猶予2年の有罪判決を下されたが、後に社内で出世した。同じようなことをしていなければ、浜崎の関係者は書類送検で済むはず」(レコード会社関係者)
代償は大きかったものの、郷の場合、事件化したことで大プロモーションにつながったという。
「ゲリラライブの前は売り上げはイマイチだったが、ライブ後に売り上げが一気にアップし、ロングセラーになり50万枚近く売れた。担当プロデューサーが出世したのも納得できる」(同)
浜崎の騒動に対し郷は、「やっぱり、許可はとらないと。ボクも学びました」と苦言を呈したが、「浜崎のフォトブックの売り上げが伸びたとは聞かない。エイベックスにとっては踏んだり蹴ったり」(同)。
辻井さんのニュースを受けてか家宅捜索の日、同社の株価は前日よりも11円アップ。かつては「株価も動かす」と言われたほどの浜崎の影響力だったが、今は小さくなったのかもしれない。