鈴木みのる&アブドーラ・ザ・ブッチャーと対戦した西村は、いつもなら巧みなタッチワークで相手を交わしてみせるが、この日はどこか違う。場外でブッチャーとひたすら乱闘を展開。さらに渕がギブアップし、試合終了のゴングが鳴っても聞く耳を持たず。そのまま数分間に渡ってブッチャーと場外での乱闘劇を繰り広げた。
なぜこのような暴走行為を働いたのか。この日の試合前の西村は「ここ1カ月、紆余曲折ありまして、ヒール論が分からなくなってきている。それも一つの生き方じゃないかと思うようになりました」と悩める心境を本紙に激白。さらには「向こうの話を聞いてみたいと思っている。私のブードゥー・マーダーズ(VM)入りがあるかもしれない」とまでほのめかしていた。
「小島ともじっくりと討論したい」と語った西村。残された公式戦は6日の広島グリーンアリーナ大会での諏訪魔&小島聡戦のみ。公式戦最後の試合で無我の鉄人にセンむ凶悪な心が動き出すかもしれない。