※オリックスの3勝6敗2分け
▽2日 京セラドーム大阪 観衆 24,416人
オリックスは2日、夏の高校野球甲子園大会をオマージュしたイベント試合『大阪代表バファローズ高校(初出場)』を初開催した。
京セラドーム大阪のコンコースには、オリックスの選手が高校時代に着用していたユニフォームが展示され、ウグイス嬢は実際に甲子園球場でアナウンスしていたOGを起用。スタメン発表時には、「君」づけのアナウンスとともに出身高校がアナウンスされ、高校時代の写真がビジョンに映し出された。「君」づけのアナウンスは、オリックスの選手のみ試合終了まで行う徹底ぶりだ。
試合前のメモリアルピッチには、高校野球芸人のかみじょうたけしが登板し、選手宣誓も行った、かみじょうは野外ステージBsStageでトークショーも行っており、かみじょうとは違う局の中継ゲストとして来場していた、オリックスファンで知られるお笑いコンビますだおかだの岡田圭右が飛び入りし、集まったファンは大喜び。かみじょうは中継でも、高校野球のマニアックな知識を惜しみなく披露している。
このイベントの目玉は、大阪桐蔭高校吹奏楽部とオリックス私設応援団による豪華なコラボレーション。大阪桐蔭高校吹奏楽部はグラウンドでパフォーマンスを披露した後、外野上段席へ。通常、京セラドームでは外野下段席を応援席として使っているが、楽器が大きいものもあることから、私設応援団もこの日は上段へ。試合開始から終了まで全力演奏で、オリックスの選手応援歌や、チャンステーマなどを演奏し続けた。5回と6回は大阪桐蔭高校吹奏楽部が高校野球の応援で使われる楽曲を披露し、高校野球ファンを喜ばせた。
関係者の話によると、今回のイベント出演に向けて、大阪桐蔭高校吹奏楽部は約30曲のレパートリーを練習したという。私設応援団のトランペット、笛、太鼓の音が加わることで、京セラドーム全体に迫力満点な演奏が響き渡ったのは言うまでもない。
そんな応援に感化されたのか、チームは8回に、杉本裕太郎、ロメロの連続ホームランで追い上げたが、3点差で敗れ、引き分けを挟んで4連敗。交流戦前最後の3連戦をひとつも勝てないまま、4日から京セラドームにDeNAを迎えて交流戦に突入する。
チームの勝利に結びつかなかったのは残念だが、帰路につくファンからは「きょうは来て良かった」という声が多数聞かれており、「大阪代表バファローズ高校(2回目)」にも期待したい。
取材・文・写真 / どら増田