まず、林は「高校の首席は億万長者にはなれない」と学校での成績と社会での成功には関係性が無いと断言する。
その理由について、「ハーバード大学が700人以上の富豪の大学生時代の成績を調べたところ、平均は中の上ぐらいだった。アインシュタインやビル・ゲイツも一部の成績は突出していたけど、平均で見ると大したことはなかったのは有名な話。だから、学校での成績と少なくとも金銭面での成功というのは直結しない」と説明。
さらに、「学校の成績が良いとか入試に受かるっていうのは、決められた範囲をこなせる能力が高いっていう証明。実際、ビジネスではその能力では上手くいかない」と東大に入学できたからといって浮かれてはいけないと釘を刺した。
また、東大新入生の女性が「入学したら新歓コンパや合コンに参加したほうが良いのか?」と質問する。林は「会社組織で働いている人に話を聞くと、コンパなんかに行って人間関係を密にしておくことが、最終的に仕事で役に立つことが多い。学生時代から『俺は新歓コンパには行かない』としてしまうと、失うものが大きいんじゃないかって言う人は多いですね」と大学生になったら勉強だけでなく、人間関係も積極的に学んだほうが良いとアドバイスを送った。
ネット上では「林先生の話なんか納得した」「確かに高学歴でも意思疎通とれない人いるよね」「頭良くてもコミュニケーションできない人とは仕事したくない」と称賛の声が寄せられた。
経団連の調査によれば、15年連続で企業は「コミュニケーション能力」を新卒採用の選考時に最も重視する要素として考えているようだ。
もちろん、高学歴の人材は企業からすれば魅力ではあるが、勉強と同じくらい人間関係の難しさや面倒くささも学生時代に学び倒したほうが良いだろう。