春の新潟競馬は今週でフィナーレ。以前から新潟という土地は、私の肌に合うのか、新幹線に飛び乗ったときから、ときめき感が押し寄せてきます。もう長い間、BSNテレビ「ワンダフル競馬」実況中継のレギュラー解説をさせて頂いていますが、スタッフや共演者の方と息が合うのでしょうか、なんとも気分がいいのです。それゆえ私の至福の時間でもあります。
そんな新潟の土曜メーンは赤倉特別。新潟ならではの外回り芝2000メートル。狙ったのはスズカダークです。一昨年のこのレースで優勝。当時初めての2000メートルで圧勝。1分58秒5の走破時計、ラスト3F34秒2の上がりも出色でした。再び春の新潟戦をターゲットに調整。ベストの舞台で目下、売り出し中の丸田騎手が騎乗。楽しみです。
さて、注目のオークスを日曜に控えて、東京のメーンは準オープンによる「フリーウェイS」。このレースの最大のポイントは7F戦なのに、強力な逃げ馬が不在なこと。前走は2番手から抜け出したスワンも今回は距離とコースを考えて、おそらく本来の末脚温存策。となると、ほとんどの有力馬が差し、追い込み型となります。
これで、が然、有利になるのが、先行するユキノハリケーンです。休養明けの中山戦からメキメキ頭角を現し、とくに2走前の隅田川特別は4コーナーで余力十分に先頭に立つと、横綱相撲で圧倒。1マイル1分33秒8の時計も立派です。前日のNZTで3着だったジョーカプチーノ(NHKマイルC優勝)が、先行して1分34秒1だったことからも内容は特筆ものです。
しかも、ユキノハリケーンのこのときの1400メートル通過が1分21秒6。1週前に行われたダービー卿CTの通過タイム1分21秒9と比較しても、かなり優秀だったことが分かります。前走のアハルテケSは東京コースを意識して、やや大事に乗りすぎた印象。それでも、ラスト3F34秒2で0秒3差3着。今回の東京芝1400メートルは2回目。そして絶好の展開。一気の逃げ切りまであると見ています。