「千葉県の伊豆で撮影しました」
うん…?インタビューの冒頭から、いきなりのおバカ発言で周囲をアタフタさせるグラビアアイドルというのも珍しい。このオトボケ発言には、実はちょっとした理由が隠れていたりする。
「実は『しろさや』の次に『くろさや』というDVDを発売するんです。人って誰でも2面性があると思うんですね。どっちかがホントでどっちかがウソというわけではなくて、そんな2つの顔があって、その人個人だと思うんです。だから私の中にいる対極の自分を表現できたら面白いかなって。『しろさや』『くろさや』はまったく違うコンセプトの作品だけれど、2つがそろった時、もっとそのままの疋田紗也が見られると思います」
冒頭のおバカ発言の理由とは「しろさや」に続いてリリースされる「くろさや」(年内発売予定)の撮影地と、その他もろもろの現場がごっちゃになり、少々混乱した結果なのだ。
「水着で芝生をゴロゴロと転がるシーンがあるんですけど、どうやら芝生に農薬がまかれたばっかりだったみたいで、オナカの辺りが真っ赤に腫れ上がっちゃって…。『これは大変だ!』ってスタッフの人が急いで薬を持ってきてくれたんですけど、それが『ムヒ』。シミて痛くてそれが頂点に達すると人って笑顔になるんです。すごく勉強になりました」
ちょっとしたトラブルなら人生の肥やしにしてしまうタフな紗也チャン。さまざまな現場で巡り合う人や出来事こそが宝物だと答えるポジティブな姿勢は立派。
今回リリースする「しろさや」「くろさや」には特に思い入れがあるという。
「今回の2つの作品には企画の段階から私も参加させてもらいました。私の意見をたくさん取り入れてもらって、私が“作りたい!”と思っていた作品にすごく近づいたと思います。そういう意味で、すごく思い入れの強い作品になりました」
これまでは比較的、求められるものを意識して撮影に臨むことが多かったという紗也チャン。この作品では限りなくセルフプロデュースに近い形で、彼女のイメージを具体化している。セルフプロデュースは、どうしてもファンの望むものと別の方向に行きがちだが、彼女に限っては、その心配は無用。大胆なアングルはファンならずとも満足のいく仕上がりだ。
しかし、その2作品を通して鑑賞すると、ただ大胆なだけではない、心の扉を全開に解き放った彼女の奥に眠る繊細な女心が見て取れるはずだ。
「これまですごく悩んだり、行き詰ったりしたこともあったけれど、そのたびに、私を支えてくれるファンの人に勇気をもらってきました。今では、空気や水と同じように私にとって絶対になくてはならない存在。だから私もそんな存在になりたい。私を支えてくれる人たちにとって絶対になくてはならない存在になれたら、それが一番うれしい」
これからも、ますますキラキラと輝く彼女が見られそうだ。
○イベント情報
15日(土)13時より、東京・秋葉原の石丸電気ソフト2 8Fホールで「しろさや」発売記念イベントを開催する。握手、トーク、撮影タイム(マリンルック)あり。
<プロフィール>
ひきた さや
1989年1月23日生まれ。T153、B86(F)W58H88。千葉県出身。A型。趣味=カラオケ・プリクラ。特技=水泳・長座体前屈・スピリチュアル能力(霊感)