これを受け、マツコ・デラックスは「前にも似たようなことを言った記憶があるんだけど、どうしてもつけなきゃダメなの? どれひとつとして格好いいと思ったことないんだけど。サムライジャパンもそうだし、なでしこもそうだし」と語った。これには、ネット上では「確かに無理やりつけてる感じはある」「マツコのそもそも論ツッコミって面白いな」といった声が聞かれた。
さらに、「最初は(協会とかではない)他者がつけたわけ? 何から始まったの? なんとかジャパンは……」と疑問を呈すると、スタッフが口を挟み、「最初は長嶋ジャパンで、個人名がプレッシャーになるということで、サムライジャパンになった」と経緯を説明した。
長嶋ジャパンは2004年のアテネ・オリンピックに際して招集された野球チームである。監督に長嶋茂雄読売巨人軍終身名誉監督を起用した。だが長嶋監督は、大会前に脳梗塞に倒れてしまったため、実質的な指揮はヘッドコーチであった中畑清氏が取り、銅メダルを獲得している。ただ目標は金メダルであったため、確かに個人名のプレッシャーはありそうだ。
マツコは「長嶋ジャパンは自然発生的にできたわけじゃない。あの長嶋さんが日本代表としてチームを率いるんだから、『長嶋ジャパン』はすごくよくわかるのよ。個人名はよくないですねと無理やり別の名前を作る必要はなかったんじゃない?」と疑問を示し、「個人がダメだからサムライ、まではわかるよ。でももうこれでやめにしない?」と提案した。「水球覚えている? ポセイドンジャパンよ」と誰も覚えていないネタを話すと、MCのふかわりょうから「詳しいですね」とツッコまれ、笑いを誘っていた。マツコは「非難するからには覚えておかないと」と話し、「もうなんだって、話じゃない。もうそろそろいいわよ、これ」と切り捨てトークを締めた。
これには、ネット上では「マツコ、きちっと情報調べて批判してるのか、さすがだな」「確かに数年後には誰も覚えていないと思う」といった声が聞かれた。さまざまな社会の「ムダ」にツッコミを入れてきたマツコであるが、「○○ジャパン」もそのひとつに加わったようだ。